百姓的な生き方は、これからの時代の働き方のモデルになる!

今回取り上げるのは、多方面で活躍されている落合陽一さんの新刊「日本再興戦略

研究者というフィールドにとどまることなく、教育者、経営者、アーティストとして活躍していて、
教育、経済、デザイン、文化、そしてテクノロジーとあらゆる領域において見識がある人ですね

いつもおもしろいなと思って、落合さんをウォッチしているんですが、

本書では、書名にあるように「日本を再興するグランドデザイン」が語られています。

日本は、少子高齢化や人口減少で衰退していくと言われていますが、
ポジティブに捉えて見ているところが、おもしろいなと思いました。

また、激変するこれからの時代を生きていく指針が示されていて、おすすめの一冊です。

少子高齢化や人口減少がチャンスである理由

日本という国を語るときに、少子高齢化や人口減少はかならず議論のテーマになりますが、
基本的には悲観論、ネガティブな論調がほとんですよね。

しかし、落合さんは従来の捉え方が間違いで、むしろ日本を再興するチャンスであると捉えています。

(1)機械化、ロボット化の推進による国際競争力の向上

産業革命では、機械化が進むことで、仕事がなくなるので、
労働者が機械を破壊する打ちこわし運動が盛んでした。

しかし、現在の日本ではそういった運動は起きないと落合さんは言っています。

なぜなら、産業革命時は人口が増えていたのですが、
現在の日本は少子高齢化、人口減少が起きているからです。

なので、機械化、ロボット化をスムーズに推進することが可能で、
そのことで、国際競争力を高めることができると述べています。

(2)海外に輸出できる「逆タイムマシンビジネス」が可能

世界が高齢化していくなかで、日本のロボット技術によって
人口減少と少子高齢化に対するソリューションを生み出すことができれば、
日本にとってそれが最強の輸出戦略になると言っています。

日本は、欧米で生まれたビジネスを時間差で日本に輸入する「タイムマシンビジネス」が主流でしたが
今後は日本で生まれたビジネスを海外に輸出する「逆タイムマシンビジネス」が可能になるということです。

「逆タイムマシンビジネス」を生み出すには実験が必要になりますが、
世界に先駆けて少子高齢化、人口減少が進んでいる日本こそ実験しやすいので、
優位なポジションにあると言えるんですね。

(3)教育投資を大きく増やせる

少子高齢化、人口減少になるということは、
相対的に大人の数が増えて、子どもの数が減るということですよね。

そうなれば「子どもは少なくて貴重な存在なので大切にしよう」という考えが広まり、
子どもへの投資が進むようになるわけです。

つまり、子どもに対する教育コストをかけられる国になるということです。

「米百俵」でも言っているように、人材育成は国の基本。

子どもに教育コストをかけられるようになれば、
当然、人材レベルがあがるので、国が富むことになるわけです。

少子高齢化と人口減少が成長するチャンスであるのは、この3つが理由です。

落合さんの言うように、少子高齢化、人口減少に直面している日本で、
間違いなく、仕事の機械化・ロボット化は進んでいくでしょう。

そうなれば、単純作業が自動化されて、作業が減ることになるので、時間があまるようになり、
現在の仕事だけでなく別の仕事もやってみようかなということになりますよね。

今後、働き方改革で提言されている副業の解禁が一気に広まり、
多様な働き方が実現しやすくなっていくのではないでしょうか。

百姓的な生き方を目指そう!

本書では、日本を再興する切り札として
「ロボット」「自動運転」「ブロックチェーン」をあげて
復興するためのシナリオを描いているのですが

わたしがコンサルタントとして副業支援をしている関係から、
本書で提言されている働き方について注目したいと思います。

先ほども言ったように、働き方改革を受けて副業を解禁する会社がでてきましたが、
地方に行けばいくほど副業を解禁している会社はまだまだ少数。

新卒で入った会社に定年まで勤めるという考え方に縛られている人が多いのではないでしょうか。

落合さんは、そういったサラリーマンに対するイメージは、
戦後の高度経済成長期に生まれたもので、古来からの日本の伝統ではないと論じています。

そして、江戸時代の士農工商の考え方が時代の最先端になってきていると興味深い提言をしています。

本書では、士農工商と現在の仕事を以下のように分類しています。

【士】政治家や官僚、学者などのクリエイティブクラス
【農】生業が100個ある人たち。自営業者やマルチクリエーター
【工】職人
【商】ホワイトカラーなどのビジネスパーソン

【商】であるホワイトカラーは、世の中にモノを生み出しておらず
AIの普及によって業務が効率化され、機械に置き換わっていきます。

【農】の中心は、多様な生業を持つ「百姓」です。
百姓とは生業が100個ある人たちのことを言うのですが、
落合さんは「百姓的な」生き方がこれから重要になると主張しています。

百姓的な生き方とは、様々な仕事をポートフォーリオマネジメントする生き方のこと。

落合さんも、研究者だけでなく、教育者、経営者、アーティストと他分野で活躍しているので
まさに百姓的な生き方を体現していると言えるでしょう。

わたし自身も、表現の仕方は違うのですが、クライアントに
「収入の柱をたくさん持っておく」ようにアドバイスしています。

落合さんの言われているように、たくさんの収入の柱を持って、ポートフォーリオを組んでおく。

当然、そのなかには稼げるものもあれば、稼げないものもある。
そして、時間の経過で変わっていくわけですね。

なので、収入の柱をたくさん持って、ポートフォーリオマジメントしていくことが
これからの時代を生きていくベストな方法であると、本書を読んで再確認できました。

ひとつ注意しなければいけないのは、
何でもかんでも手を出せばいいというわけではないということ。

どのような分野でもいいので、ひとつの分野を徹底して掘り下げる。
そうすることで、横展開していくことができると落合さんは言っています。

まさに、副業でも、ビジネスでもまったく同じなんですよね。

わたしは「一転突破、全面展開」と呼んでいるのですが、

何でもいいのでとにかくひとつ旗を立てる。
そして、旗を立てることで人脈ネットワークができるので、
また新しいビジネスを生み出すことができるということですね。

落合さんの提言している百姓的な生き方はこれからの働き方のモデルになるでしょう。

今から始めても遅くない。ポジションをとって行動しよう!

本書をビジネス的な視点で読んでいておもしろいなと思ったのは、
落合さんの「ポジションを取れ。とにかくやってみろ」という言葉ですね。

ポジションをとるというはどういうことなのかというと、

自分の立ち位置を明確にして、一貫した主張、発言、行動をしていくということです。

本書のなかで、落合さんは

ポジションを取るのは決して難しいことではありません。
結婚することも、子どもを持つことも、転職することも、
投資をすることも、勉強することも、すべてポジションを取ることです。

と言っています。

まさにその通りですよね。何か行動をすることで、自分のポジションが明確になっていく。

ポジションが明確になったら発信をしていくことで
さらにポジションを確立することにつながっていくということなんだと思います。

これは、わたしがいつも言っている

テーマ・ジャンルを決めて、コンセプトを固めたら、情報発信をしていく。
そうすることで、興味を持ってくれた人が集まってきて、ファンになってくれる。

というビジネスの勝ちパターンとも完全に一致する話なんですね。

つまり、最後は行動していくということが重要だということです。

「まだ早いんじゃないか」「自分にはできないんじゃないか」なんて遠慮していてはダメ。

間違ってもいいので、行動していくことが大事であるということをあらためて痛感しました。

さて、最後に、落合さんが素敵な言葉を述べているので、ご紹介しておきましょう。

指数関数的成長にとって、すべての点は、いつでも始まったばかりだ。

つまり、今から始めても遅くないということですね。もしろ今が始まったばかりだということです。

さあ、勇気を出して行動していきましょう。

島倉大輔プロフィール

経営コンサルタント 島倉大輔

 

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。

 

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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