スコトーマを外して、ビジネスチャンスをつかむ方法

ビジネス

コップに水が半分入っている状態を見たときに、

ある人は、「まだ半分も水が残っている」と考えます。
ある人は、「もう半分しか水が残っていない」と考えます。

まったく同じ現象を見ても、まったく意見が変わってくるわけですね。

「まだ半分も水が残っている」と考える人は、
水が「ある」ことに着目して、ポジティブにものを捉え、

「もう半分しか水が残っていない」と考える人は、
水が「ない」ことに着目して、ネガティブにものを捉えています。

つまり、ポジティブにものを捉える人は、水が「ない」ことは気にならないですね。
そして、ネガティブにものをと捉える人は、水が「ある」ことは情報として入ってこないわけです。

このように、本来なら見えるものが見えなくなってしまうことをスコトーマ(盲点)と言います。

スコトーマとは、元々は、眼科医が使っている医学用語で
目の構造上、情報を取得できない視覚的な盲点のことを意味する言葉でしたが

認知科学者でもある苫米地英人氏が、心理的な盲点という意味で使い始めて定着しました。

例えば、「自分は営業が苦手なので」と思い込んでいる人は
結果が出せるチャンスがやってきても、スコトーマによってチャンスに気付きません。

自分はこういう人間だという考え方をブリーフシステム(信念体系)と呼ぶのですが、
間違ったブリーフシステムは、自分の限界を決めつけて、可能性を閉ざす恐れがあります。

また、コンフォートゾーンと呼ばれる自分がリラックスできる空間に居続けると、
コンフォートゾーンの外側にあるチャンスや情報がスコトーマになって見えなくなってしまいます。

つまり、ビジネスで成功するには、スコトーマを外すことが何よりも大事で、
ブリーフシステムの書き換えとコンフォートゾーンから抜け出す必要があるわけです。

そこで、今回は、スコトーマを外して、ビジネスチャンスをつかむ方法について徹底的に解説します。

ブリーフシステムを書き換える

先ほどもお話したように、ブリーフシステムとは自分はこれこれこういう人間だという信念体系のこと。

過去にネガテイィブな経験をしてしまうと、その経験自体を忘れたとしても
潜在意識のなかに残ってしまうので、無意識に自分の行動を制限するようになるんですね。

例えば、外国人の前で英語を話したときに、まったく通じなかったという経験をすると
無意識に自分は英語が話せない人間だと思い込んでしまって、話せなくなります。

このように、過去の経験からたくさんのブリーフシステムを抱えていて、
無意識にスコトーマによってチャンスを逃してしまっているわけです。

なので、ビジネスで成功するには、過去の経験から作り上げられたブリーフシステムを壊して
新しいブリーフシステムに書き換えていく必要があります。

大胆に行動する

ブリーフシステムは、過去の経験から作られたものなので、簡単に壊すことはできませんが、
通常ではあまりやらないような大胆な行動をすることで壊すことができます。

例えば、先ほどの英語を話すことができないブリーフシステムを壊すのであれば、
海外の大学に留学する、英語を母国語としている異性と結婚する、といった方法があるでしょう。

こうすれば、否が応でも英語を話さなければいけなくなるので、
英語を話すことができないというブリーフシステムを完全に壊すことができます。

ただし、これを頭のなかでは理解できても、実行できる人はほとんどいません。

小さい行動を積み上げていく

いきなり大胆な行動をとれる人はほとんどいないので、
小さな行動を積み上げていくことでブリーフシステムを変えていきましょう。

英語を話せないというブリーフシステムを壊すのであれば、

  • 英会話のプライベートレッスンを受ける。
  • 英語を話せる日本人と英会話をする。

などすれば、英語を話すことへの抵抗感をなくすことができます。

そして、小さい行動を繰り返すことで、やればできるという自信がついてくるので、
従来のブリーフシステムを変えていくことができるわけです。

ポジティブ・セルフトークを行う

普段使っている言葉、つまりセルフトークによってブリーフシステムは強化されます。

自分は英語が話せない人間だというようなネガティブなセルフトークをしていては、
ブリーフシステムが強化されてしまってますます話せなくなるわけですね。

なので、ネガティブではなく、ポジティブなセルフトークで意識を変えていきましょう。

  • 自分は英語が話せる人間だ。
  • 英語なんて誰でも話せるものだ。

というセルフトークを繰り返すことで、自分の意識を変えていくことで
従来のネガティブなブリーフシステムを書き換えることができるわけです。

コンフォートゾーンを抜け出す

スコトーマを外すには、ビリーシステムを書き換えるだけでは不十分。

コンフォートゾーンから抜け出す必要があるのですが、
そもそも、コンフォートゾーンとは何か。

そして、コンフォートゾーンから抜け出すには何をすべきかを解説します。

コンフォートゾーンとは何か

自分が快適に過ごせる空間のことを、コンフォートゾーンと言います。

例えば、会社にいるときに、ストレスを感じて、居心地が悪いと思っているのであれば、
会社はコンフォートゾーンではありません。

逆に、帰ってきて自宅で家族と話をすることで、ストレスが発散でき、
楽しく感じるのであれば、家庭はコンフォートゾーンだと言えるでしょう。

もちろん、家族が仲が悪く、家にいても息苦しく感じたり、
気疲れするのであれば、コンフォートゾーンにはなりません。

このように、コンフォートゾーンはその人の受け止め方で決まって来るわけですが、
基本的に、人は自分が心地よく感じる空間、コンフォートゾーンに居ようとする傾向があります。

コンフォートゾーンに居続けるとどういった弊害あるのか?

自分がストレスを感じることなく、居心地の良さを感じているのだから
コンフォートゾーンにいればいいじゃないか!

と思うかもしれませんが、コンフォートゾーンに居続けることで、
コンフォートゾーンの外側にあるチャンスや情報といったものが見えなくなるんですね。

例えば、自分の年収は400万円だというイメージを持っている人は
年収1億円の自分はコンフォートゾーンの外側になるので、
年収1億円を稼ぐためのチャンスや情報といったものはスコトーマになって見えません。

つまり、せっかくの稼げるチャンスや情報を見落としてしまうことになります。

仮に、年収1億円になるための情報があったとしても、無意識にスルーしてしまいます。
完全に心理的な盲点になっているので、無意識レベルでチャンスを失なうことになるわけですね。

コンフォートゾーンを抜け出すためにやるべきこと

コンフォートゾーンを抜け出すためには、いくつか方法があるのですが、絶対にやるべきなのはこの2つ。

  • アファメーションを行う。
  • ビジュアライゼーションを活用する。

どちらも高い効果が見込めるので、かならず実践してください。

アファメーションを行う

アファメーションとは、ポジティブな言葉を使った宣言文のこと。
肯定的な言葉を使うことで、自分自身のセルフイメージを高め、潜在意識に働きかけていきます。

大事なことは、潜在意識に働きかけることで、これによって
自分の思考や行動が変わり、結果、現実も変わっていきます。

アファメーションによって、普段の発言、顕在意識、潜在意識を一致させることで、
思考、感情、意識のエネルギーをすべてを進むべきベクトルに定めることができます。

そうすれば、従来のコンフォートゾーンから抜け出することができようになります。

ちなみに、アファメーションを作るときは、シンプル・イズ・ザ・ベスト。

「私は、日々、お金持ちに近づいている」
「私は、社会貢献できる起業家に少しずつ近づいている」

というように、わかりやすく、シンプルな表現にしましょう。

また、「億万長者になる」というように現実とかけ離れた非現実的な表現は避けてください。
非現実的な表現にしてしまうとアファメーションの効果が発揮されません。

先ほどの例にある、「日々」「少しずつ」といった言葉を入れて、現実感を出しましょう。

ビジュアライゼーションを活用する

ビジュアライゼーションとは、簡単に言うと、イメージングのこと。

例えば、ビジネスで成功できない人は、自分のなかに成功しているイメージを持てていないことが原因。
そういった状態で頑張っても、最終的に自分のなかにある負のイメージ通りになってしまうんですね。

ビジネスで成功したいのであれば、自分が成功している状態を強烈にイメージすることが大事です。

人間は、自分が思い描いたイメージ通りになる特性があります。

頑張っているのに、結果が出ないという人は、結果を出している自分をイメージできておらず、
うまくいっていない自分、悩み続けている自分をイメージしているので、
ビジュアライゼーションが悪い形で作用してしまっているわけです。

しかし、逆に、成功している姿を強烈にイメージできれば、確実に変わることができます。

そして、ビジュアライゼーションによって、コンフォートゾーンから抜け出せるようになります。

まとめ

以上、スコトーマを外して、ビジネスチャンスをつかむ方法について解説しました。

スコトーマを外すには、信念体系であるブリーフシステムを変えること。
そして、コンフォートゾーンを抜け出すことが必要です。

ブリーフシステムを書き換えたり、コンフォートゾーンを抜け出すのは簡単ではありませんが、
この記事で解説した方法を実践すれば、確実にスコトーマを外すことができます。

難しく考えずに、気軽な気持ちで始めてください。

そして、最終的にはスコトーマを外して、ビジネスチャンスをつかみ、思い描いた成功を手に入れましょう。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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