値下げをして潰れる会社はあるが、値上げをして潰れる会社はない

商品が売れなかったり、売上が伸びないときに、
商品の値段を下げて何とかしようとする人が多いですね。

しかし、わたしはそういうとき、クライアントには、

「歯を食いしばって耐えなさい。絶対に値段を下げてはいけない!」
「値段を下げるのではなく、逆にどうやったら値段をあげられるかを考えましょう!」

とアドバイスをしています。

実際、コンサルティングを受けた方は、

「ああ、言われたことある」「嫌になるぐらいに聞かされた!」

と思っているはず(笑)

とにかく、何があっても安易に値下げすることだけは反対です。

確かに、値下することで、個数ははけるのですが、利益は減るんですね。

値下した分の利益を稼ぐには、相当数を売らなければならいないので
値下げをする前よりもかえって経営が苦しくなるでしょう。

つまり、値下げは対処療法にしかならないということです。

確実にじわじわと首を絞めることになります。

そして気づいたときには廃業を決断する自体まで
追い詰められることになるので注意してください。

値下げをすると廃業一直線に突き進んでいくことになる

先ほども言ったように、

値下をすることで、確かに売れるようにはなる。それは事実。

しかし、劇的に売れるということはありません。

まあ、微増といったところでしょうか。

なのに、値下げした分の利益を稼がなければならなくなるので、想像以上に大変になるんですね。

大抵、何とかしようとして、セールスを強める。
ごり押しの強引なセールスをしかける。

しかし、そういったセールスを嫌がって、お客はどんどん離れていく。

結果、値下げをした直後だけは売れるのですが、そういった状態が続くことはなく、
客離れが起き始めて、売上が落ちていくことになるわけです。

そして、そういった状態に危機感を感じて、さらに値下げをする。
さらに強引なセールスを始めて、著しい客離れが起きる。

完全に負のスパイラル状態に陥るわけです。

そして、このスパイラルに一度入ってしまうと、なかなか抜け出すことができないんですね。

次第に体力が奪われていき、廃業へと一直線に突き進んでいくことになるわけです。

開業して3カ月で潰れたリラクゼーションサロンの話

あるリラクゼーションサロンの話をしたいと思います。

以前わたしが住んでいたマンションの近所で開業したサロンなんですが、
表に価格表が載っているパンフが置かれていました。

パンフを見ると、40分6000円と書かれていました。

だいたい、周辺のサロンも似たり寄ったりの価格なので、
まあそんなもんかと気にも留めていませんでした。

それから、3カ月後ぐらいにそのサロンの前を通ったら
パンフが新しくなっていたので、ふと気になって手に取ってみたのですが、

なんと40分1000円という衝撃価格になっていました!

あまりの安さに驚いたのですが、
さらに驚いたのはそれだけ安くしたのにお客がまったく入っていないこと。

40分1000円ですよ!?タダみたいなもんじゃないですか。
なのに、サロンはがら空き状態だったんですね。

そして、それから3日後ぐらいに通ったら、店舗はもぬけの殻でした。

40分6000円では思ったように集客できない。

ライバルよりも安くすれば集客できると考えて、
40分1000円まで下げたんだと思います。

しかし、安すぎるので怪しいと思われたのか、
結局集客できずに潰れてしまいました。

そもそも、あんなに値下げしたら、賃料や人件費、広告費を支払うことはできません。

誰が考えても、遅かれ早かれ行き詰るのは予想できますが、
安くすれば売れるとしか考えていない人にとっては、そこまで頭が回らないんですね。

もしかしたら、あなたはこの話を聞いて
その経営者を馬鹿にするかもしれませんが、
実際にこういった話は枚挙にいとまがありません。

売上があがらなかったり、集客できなくなると
深く考えずに値下げをする人がとにかく多いのですが、
もはやこれは何かの宗教なんじゃないかと思うぐらいです。

値下げというマインドコントロールから脱却しよう!

先ほどの、リラクゼーションサロンのように、

価格を下げても、思ったように売れることはありません。
さらに、利益が大きく下がってしまうので、かなりの数を売らなければいけなくなるんですね。

そして、キャッシュフローを考えれば、
値下げしても活路を開くことはできないことは明らかでしょう。

値下をすることは、誰でも簡単にできます。

  • 値札に新しい価格を書き込む。
  • 広告やチラシの値段を変える。
  • セールスページの価格を修正する。

このぐらいのことは、小学生でもできること。

そして、そんな小学生ができるようなことをやって、
うまくいくはずがないことはわかりますよね。

大事なことは、誰もができることをやるのではなく、
誰もができないことを自分の頭で考え抜いてやること。

例えば、値下げという小学生でもできる安易な方法に逃げるのではなく、
値段を高くしても売れるようになるにはどうしたらいいかを考えてください。

  • 値下げをすれば売れるようになる。
  • 値下げをすれば集客できるようになる。

という教義を信じる信者がたくさんいるのですが、
それは偽宗教、偽教義であることに気づいてください。

過去に、値下げをして潰れた会社をたくさん見てきましたが、
値上げをして潰れた会社はないんですね。

なので、値下げすれば売れるというマインドコントロールから完全に解き放たれてください。

島倉大輔プロフィール

経営コンサルタント 島倉大輔

 

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。

 

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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