金融庁がついに宣言!「年金に頼るな!老後は自分で何とかしろ!」

人生戦略

令和元年5月22日に、金融庁が驚くべき指針を発表しました。

それは、「人生100年時代の資産寿命の伸ばし方」について。

人生100年の時代、生きていくために、
資産をどのように形成し、管理すればよいかについて
金融庁の考え方をまとめたものですが、

具体的には、人生を、現役期、定年期、高齢期の3つのステージに分けて
資産形成、管理するために何をすべきかを示しています。


現役期は、資産の見える化と、積み立て、分散投資。

自分が持っている資産について把握していない人がいるので、
資産を見える化して、現状を把握する。

そして、100年生きていくために、
積み立てと分散投資で、資産を形成していくことを勧めています。


次に、定年期は、定年をなるべく延長して、働くことを推奨。

60歳定年であれば、65歳まで。
65歳定年であれば、70歳まで働いて

定年後も資産を構築していくことが大事だということを述べています。


そして、高齢期になったら、自分の資産や年金などの収入を計算して
人生100年時代に対応した資産管理をすることを提唱しています。


以上が、「人生100年時代の資産寿命の伸ばし方」のざっくりした内容です。

金融庁が言いたかった本音


が、本当に金融庁が言いたかったことは、

人生100年時代に対応した資産形成、管理の方法ではないんですね。


報告書のなかにもありますが、これからの時代は、公助ではなく、自助。

つまり、年金などの公助に頼るのではなく、

「老後は自分で何とかしろ!もう国には頼るな!」

ということを言いたいわけです。


これって、結構衝撃ですよね!?

だって、今まで政府は、年金制度は大丈夫だ、
日本には生活保護制度がある、といったことを言い続けてきたからです。

しかし、この報告書では、そういったことを全部吹っ飛ばして、

もう国はあなたの老後の面倒はみれないので、
自力で頑張ってくださいということを堂々と宣言したわけです。

少子化と、高齢化が加速するなかで、国もさじを投げてしまった。
諦めてバンザイしたということです。

まったく役立たたない金融庁の指針


はっきり言って、先ほどご紹介した金融庁の指針は、まったく役に立ちません。

現役のときに、貯蓄をするといっても、平均所得が下がっているなかで、
満足いくような額を貯蓄する人がどれだけいるでしょうか。

日銀の金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、

貯金ゼロ世帯の割合が、30代、40代ともに33.7パーセント。

なんと3世帯に1世帯が貯蓄なしという状況です。


また、分散投資といっても、まとまった原資がなければ
投資をしてもほとんど増えることはありません。

原資が10万円ぐらいでは投資効果はほとんどないので、
人生100年を見据えた指針とはとても言えないでしょう。

当てはまるのは国家公務員だけ


さらに、定年を延長するというのもトンチンカンな話です。

むしろ、定年を延長するどころか前倒しするのが現在のトレンドです。

大手は、経営再建のために、高給取りである中間層を排除して
出来る限りフラットな組織づくりをしようとしています。

現に、NEC、富士通、カシオ、コカ・コーラといった大手が
45歳以上の社員に対して早期退職を勧奨しています。

恐らく、他の大手もこの動きに続くでしょう。

そして、先日、経団連会長、そしてトヨタ社長が、
終身雇用制度はもう持たないと終身雇用制度の終焉を宣言しました。


定年は、延長されるどころか、早くなっていく一方で、
40歳定年、45歳定年になるとも言われています。

なので、金融庁の発表は、まったく絵に描いた餅、空想の世界と言わざるを得ません。


実は、金融庁が発表した指針は、国家公務員だけに当てはまるような内容で、
自分たちのために作成したような指針と言えるでしょう。

自分たちは出来る限りのことはしたという
アルバイづくりの指針だということです。

ビジネスで成功するために必要な知識とマインド、投資戦略を学ぼう!


とは言っても、金融庁のせいにしても仕方がありません。

人生100年時代に、どう生きるかを我々一人ひとりが真剣に考える必要があります。


私は、これからの時代、誰もが、
独立起業して食べていける力を身に付けるべきだと思っています。

先ほど言ったように、定年は延長されるどころか、早まる一方です。

だからこそ、座して死を待つのではなく、
定年、退職してからが第二の人生だと捉えて、果敢にチャレンジしていくことが大事。

そのためには、ビジネスで成功するために必要な知識やマインドを早い段階で勉強する。

そして、勉強ばかりするのではなく、実践していきましょう。


最低限、起業してビジネスをするのあれば、
情報発信の技術を身に付けることが必要です。

自分がどういった人間で、どんな悩みに対して、どんな解決策を提供できるか

ということを発信しかなければなりません。

そのためには、情報発信をしていく自分の媒体であるオウンドメディア、
ソーシャルメディア、ユーチューブを持つことから始めてください。


そして、ビジネスである程度まとまったお金を稼いだら、投資にチャレンジしていきましょう。

自分が働いてお金を稼ぐだけでなく、お金に動いてもらって稼ぐことを考えてください。

投資で、よく失敗したというような話をネットで見ますが、
そういった人は、なんとなくやっているだけなんですね。


なんとなくあがりそうだから買う。
なんとなくさがりそうだから売る。

こんな適当なトレードでは、全資産を溶かすだけです。


大事なことは、正確にチャートを分析すること。

あらゆるファンダメンタルズや投資家心理は
全部チャートに表れているので、チャートを分析して、
的確な戦略をたてられるようになることが勝つために必要です。

だからこそ、やみくもにトレードするのではなく、
まずはチャートの分析手法やトレード戦略を身に付けることを優先してください。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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