急成長したと思いきや、急失速している「いきなり!ステーキ」

ペッパーフードサービスが経営難に陥っている。

稼ぎ頭だった「いきなり!ステーキ」が急失速しているのが原因。

2013年に銀座で第一号店を出店してから、
立ち食いスタイルで注目をあげて、店舗を拡大。

2017年行こうは、3ヶ月ごとに2ケタのペースで出店を続けてきたが
2018年に入ってから成長に陰りが見え始め、

2019年には売上が減少、10月には前年同月比で4割減にまで落ち込んでいる。

なぜ、急成長を遂げていた「いきなり!ステーキ」が業績悪化に転じてしまったのか。

単調な味付けや肉質のばらつきの問題


最初は、従来にはなかった立ち食いスタイルと
厚切りビッグサイズのステーキが食べられるとあって注目を集めたが、

同業他社でも似たような取り組みを始めて珍しさがなくなった。

また、商品についても、

米国農務省が認定したハイクオリティのアンガスビーフ、
上位36%ものだけを使用と謳っているが、

肉に当たり外れがあってかみ切れないほど硬い肉がある。

さらに、単調な味付けで飽きるなど、質の点で問題がある。

値上げによる割高感


現在、原材料や人件費が高騰していて飲食店は軒並み値上げをしているが、

値上げした外食チェーン店はすべて売上が落ちている。

もちろん、「いきなり!ステーキ」も例外ではない。

安売りを売りにしてきたが、値上げによって
割高感がでてしまい、客足が遠のいてしまった。

短期間で店舗を拡大し続けたことが最大の原因


そして、急失速の最大の問題は、短期間で店舗を拡大し過ぎたことだ。

店舗ごとの商圏が被ることで、自社店舗同士で顧客を奪い合う事態が発生。

他の外食チェーン店との競争も激化するなけで、
既存店の売上の大幅減少につながった。

また、短期間での出店によって、社員教育が追いつかずに接客サービスの質が悪化。

顧客満足度が低下して、リピートが減ったことも大きな要因になっている。

今、求められているのは出店ではなく撤退!


ペッパーフードサービス一瀬社長は、
店舗拡大にこだわりを見せているが、

既存店売上高が4割も落ち込んでいるなかで、これ以上の出店はもはや無理だ。

出店し続けることは、経営者にとって気持ちがいいものだ。

が、かならずどこかで限界が来る。

なので、外食ビジネスでは適切なタイミングで出店を止める決断が必要となる。

市場を食い荒らさないこと。

そして、自社店舗で競合しないことが大事。

恐らく、既存店の半数近くは赤字状態だと推測される。

一瀬社長には、出店ではなく、赤字店舗の閉鎖、統合を含めた勇気ある戦略が求められている。

島倉大輔プロフィール

経営コンサルタント 島倉大輔

 

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。また、トレーダーとしても活躍。資産1億円超えのトレーダーを7名輩出した実績を持つ。

 

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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