安倍政権の失政で引き起こされる今後の最悪シナリオ

ビジネス

2019年の消費増税で日本経済が弱り切っているところに
年明けの2020年1月になって新型コロナウィルスの問題が発生。

中国からのインバウンドは低下、国内消費も低迷するなかで、
資金繰りが悪化して、倒産する会社が出始めてきました。

しかし、これはまだ悲劇の始まりに過ぎません。

消費増税で日本経済を破壊して、
新型コロナウィルス発生直後の水際対策で失敗した
安倍政権の失政による悲劇はこれから本格的に始まります。

消費の急激な落ち込みによる景気後退


今後、消費の急激な落ち込みによって、景気後退局面に突入します。

消費増税と新型コロナウイルスの影響で、
ホテル、旅館、百貨店、飲食、小売業などで業績が悪化。

国内のイベントも次々に中止されて、消費が大きく落ち込むなかで
資金繰りが悪化して、中小企業が大量倒産していく可能性があります。

そして、倒産によって、特に地方では失業者が急増。

中流階層から、貧困層、アンダークラス層に転落する人が増えていくでしょう。

そして、新型コロナウイルスが解決したとしても
景気が回復するまでは数ヶ月のタイムラグがあるので

政府が、中小企業や小店舗に対して本格的な支援をしなければ
大量倒産で大きな景気後退に入るのは確実です。

東京五輪中止による不動産バブル崩壊


次に、心配されるのが、東京五輪の中止と、それにともなう不動産バブル崩壊です。

現在、東京オリンピックの影響を受けて不動産価格が高騰、
首都圏ではマンションが平均5980円というバブル期以来の高値をつけていますが、

東京五輪が中止されれば、外国人投資家が一斉に引き上げることで不動産価格が暴落。

個人投資家やサラリーマン大家が破産、
ディベロッパーが倒産していくでしょう。

さらに、資産価値が低下して
マンションを買った人は、売るに売れない状況に追い込まれることになります。

急激な円安とインフレによる生活破壊


戦争やテロ、伝染病など、世界でリスクが高まるときは
リスクを回避するために円が買われるので、円高になるのが常識でした。

が、新型コロナウイルスがパンデミック寸前の状態であるのにも関わらず、
思ったほど円高にはならず、全体的に円安傾向にあります。

政府が対応を誤って、日本国内で新型コロナウイルスの感染が拡大すれば
急激な円安になる恐れがあります。

仮に、1ドル=125円を超えれば、輸入品が高騰。

石油の価格があがることで、生産や運送コストが増大、
悪性のインフレが発生して、国民生活が破壊されることになるでしょう。

輸出は有利ですが、果たして信用を失った日本製品が買われるかどうか、それは疑問です。

新型コロナウイルス拡大で、経済、年金、医療システムが崩壊


新型コロナウイルスの問題が解決できず、長期化すれば、
国内でヒト、モノ、カネのすべてが動かなくなるので、経済が停滞。

国内での観光やサービス業もすべて停止し、日本経済が奈落の底に落ちていくでしょう。

株価も底なしで下落していくので、
日本株を支えているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が
莫大な損をだして、年金が大打撃を受ける可能性があります。

感染拡大で、医療システムも崩壊。

経済、年金、医療という国家の基盤がすべて崩れる可能性があります。

安倍政権の失政の本質


安部政権の失政で日本が襲われる最悪のシナリオについて解説しましたが、
新型コロナウイルスの初動対応を間違ったことがすべての原因でした。

春節、東京オリンピック、GDPを比較すると、

春節の経済効果は4000億円、東京オリンピックは東京都の試算で32兆円、
GDPは500兆円なので、毎月のGDPは41兆円。

何が大切なのかは一目瞭然です。

が、安倍政権は、消費増税の失敗を隠すために、
大きな経済効果である東京オリンピック、GDPを捨て、春節の経済効果に飛びつきました。

中国で新型コロナウイルスの感染が拡大しても
中国からの渡航を禁止する措置をとりませんでした。

わずかな4000億円という春節効果に飛びついて、
東京オリンピック32兆円、毎月のGDP41兆円を捨ててしまったわけです。

消費増税と新型コロナウイルス対応の失敗で、
日本経済が破壊的なダメージを受ける恐れがありますが、

もはや時を戻すことはできません。

常識にとらわれない大胆な経済対策。
徹底した新型コロナウイルス防止対策。

を早急に打ってくれることを願うばかりです。

そして、我々は、最悪のシナリオを想定したうえで、ビジネスに向き合っていきましょう。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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