「いきなり!ステーキ」の業績不振の原因と対策について考えてみた!

ペッパーフードサービスが「いきなり!ステーキ」不振を受けて
再建資金を獲得するために「ペッパーランチ」を売却することを決定しました。

売却先は投資ファンドJ―STARで、売却額は85億円。

また、ペッパーフードサービスは、株売却と同時に、
「ペッパーランチ」「いきなり!ステーキ」の計114店舗の閉店と

店舗閉鎖に伴い約200人の希望退職を募集することをあわせて発表しました。

なぜ、「いきなり!ステーキ」は業績不振に陥ったのか?


1994年にペッパーランチの1号店をオープン、

2013年には「いきなり!ステーキ」を開業し、
猛烈な出店で全国制覇を成し遂げたのですが、

急拡大で店舗スタッフの教育や商品の質向上が疎かになって客離れが発生。

また、自社店舗同士での客の奪い合いやライバルとの競争激化で

2018年から業績が落ち込みはじめ、
2019年12月末時点で現預金が66億円から24億円に減少しました。

さらに、自己資本比率が大幅に低下して、
わずか2%になるまで落ち込んでいました。

昨年末には、来店誘導を目的にした社長みずからのメッセージを店頭に張り出しましたが、
上から目線だということで、クレームにつながるなど、やることすべてがマイナスに。

結果、業績不振に陥って、絶好調である「ペッパーランチ」を売却して
「いきなり!ステーキ」を再建することになりました。

「いきなり!ステーキ」が再浮上するためにやるべきこと


「ペッパーランチ」の売却で得た資金で当座は大丈夫でしょう。

が、販売不振である現状を改善しなければ
売却で得た85億円もあっという間になくなってしまいます。

「いきなり!ステーキ」の不振の元凶は、割高感と接客サービスの低下。

例えば、最近、東京・吉祥寺に進出して話題になった
ライバルである「やっぱりステーキ」はなんと1000円。

しかも1000円なのにボリューム感たっぷりなので
お肉を食べたいというお客の満足度はかなり高いです。

が、「いきなり!ステーキ」は安さを売りにしていますが、
割高感があって、肉質も硬く、かみ切れないぐらい貧弱。

味も単調ですが、価格はライバル店よりは高めの設定。

接客についても、急拡大したせいか、教育が間に合っておらず、
接客サービスの質低下が否めない状態です。

価格の安いライバル店が増えている現状を考えれば、
原点に立ち戻って商品の質改善と接客サービスの向上、

そして、「いきなり!ステーキ」を代表するような
割安感のある質のよい商品を用意すべきでしょう。

ビジネスと人の成長スピードはまったく違う


「いきなり!ステーキ」は拡大を急ぎすぎて、
内部のシステムや人材教育を疎かにし過ぎました。

ビジネスと人の成長は、スピードがまったく違います。

ビジネスの成長は早いですが、人の成長は遅いので、
ビジネスを急拡大すると人の成長が追いつかないので
接客サービスの低下につながってしまいます。

なので、全国に店舗を拡大していくのであれば
事前に採用を増やしておいて教育しておくべきでした。

多店舗展開をして客離れが起きるのは、大抵、接客サービスの低下が原因です。

ビジネスと人の成長はスピードが決定的に違う。

だからこそ、ビジネスの成長にあわせて人を採用するのではなく、
ビジネスの成長を見込んで事前に人を採用するようにしましょう。

島倉大輔プロフィール

島倉大輔 経営コンサルタント 博士(学術)

 

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。また、トレーダーとしても活躍。資産1億円超えのトレーダーを7名輩出した実績を持つ。

 

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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