中小企業大倒産時代に倒産を回避して成長し続けるためにやるべきこと

ビジネス

年間でどのぐらい中小企業が倒産しているか、知っていますか?

実は、毎年8000社以上の会社が倒産しています。

しかも、野村證券の分析によれば、将来的には年間4万社に膨らむ可能性も。


このような中小企業大倒産時代のなかで、
どうやって会社を存続させればいいのでしょうか。


そこで、今回は、中小企業が倒産を回避して
会社を成長させ続けるためにやるべきことについて解説します。

売上を伸ばしている会社であっても、盲点になっていることばかりなので
自分の会社で本当にできているかどうかチェックしてみてください。

時代の変化に合わせてビジネスモデルを再構築する


創業してからビジネスモデルに手をつけずに、
変えることなくやり続ける社長がいますが、

もし儲かっていないのであれば、

もしかしたらもうすでにそのビジネスモデルは
死んでいる可能性があるので注意してください。


と言うのも、現在のように環境が激変するなかで
ビジネスの寿命は短くなっているからです。


以前は、ビジネスの寿命は30年と言われていました。

例えば、40歳で起業したら、自分が引退する70歳まで
ひとつのビジネスで食べていけたわけです。


しかし、現在のビジネスの寿命は、情報系の分野では3ヶ月と言われています。

儲かる、イケるとわかったら、怒濤のように新規参入が増えて
短期間で利益を出せなくなるのが当たり前になっているわけです。


また、現在、人口減少が予想しているよりもはるかに早いスピードで起きていて

2020年に1億2000万人いる人口が、

2040年には1億人
2060年には8000万人

になることがわかっているわけです。


急激な人口減少=市場縮小のなかで

教科書通りに客層を絞り込んでしまうと
市場を狭めてしまうことになります。


このように環境が激変するなかで、ビジネスモデルを変えないのは命取りになります。

時代の変化に合わせてビジネスモデルを変えていく。

そして、少なくとも、

  • 徹底した差別化によって、他社にはない価値を提供する。
  • 市場縮小に対応するために、客単価をあげる努力をする。
  • 新規客の獲得だけでなく、固定客の囲い込み=ファン化を進める。

といった対策を早急に講じていきましょう。

売れるマーケティングの仕組みをつくる


中小企業の倒産理由の68パーセントは販売不振、

つまり、売れないことが倒産の最大の要因であることが
中小企業庁の調査で明らかになっています。

だかこそ、我々がやるべきは集客の仕組みをつくる、
いわゆるマーケティングに注力すべきです。


が、ほとんどの社長はマーケティングに時間を使っていません。

資金繰りや経理、採用、教育、異業種交流会や懇親会への参加など
マーケティング以外のことに時間を使っているわけです。

当然、そんなことをしても売れるようにはなりません。

なので、まずは自分の時間の使い方を見直しましょう。


では、実際に何をすべきかということですが、

マーケティングでやるべきことは、広告と情報発信の2つです。

が、中小企業の場合、予算に限りがあるので、広告は有効な手段にはなり得ません。


また、広告の反響率が落ちていることを考えれば、
中小企業は情報発信にこそ力を入れていくべきです。


その中心となるのが、オウンドメディア、SNS、YouTube。

各媒体、特徴が違うので、それぞれの特性に合った情報発信をしていきましょう。

属人的な経営から仕組みで動く経営に転換する


中小企業は、優秀な人材を採用することがとても難しい。

また、教育する仕組みがないので、新人を戦力化することができません。

なので、採用しては辞められる、採用しては辞められる、採用しては辞められる
をただ繰り返すだけになってしまいます。

そうなると、一部のトップセールスに頼る経営になってしまうのですが、

そういった属人的な経営は、営業のノウハウやスキル、経験が会社に蓄積されないので、
トップセールスが辞めた時点で業績が悪化、最悪の場合倒産することにもなりかねません。

属人的な経営から脱却するために、
システムの導入やIT化を進める会社もありますが、

担当者が辞めた時点で社内にそのシステムが使える人がいなくなり、
大金を払って導入したシステムが使われずに放置されることになります。


そうならないためには、属人的な経営から脱却して
仕組みで動く経営に転換していくことが必要です。

  • 業務の標準化をして、マニュアル化する。
  • 顧客情報やノウハウを共有する仕組みをつくる。
  • 新人を即戦力化する教育の仕組みをつくる。

などして、個人に依存しない経営を実現していきましょう。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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