「技術があれば絶対にお客は来る」
と思い込んでいる経営者がかなりいます。
完全に宗教の教義であるかのように信じ切っていて、
技術レベルの向上ばかりに勤しんでいるのですが、
はっきり言ってそれはとんでもない勘違いです。
後ほど詳しく述べますが、
技術を高めること自体を全否定しているのではありません。
技術は大事。しかし、技術を高めたところで、結果がでるようにはならいんですね。
では、結果を出すために、
技術を高めること以外に、何をすべきでしょうか。
技術があればお客は来るは大間違いだ!
「技術があれば客は来る」
「最後は技術で決まる」
リフォーム、サロン、治療院など、あらゆる業界の
経営者の方が思い込んでいるのですが、それは大きな間違いです。
実際、儲かっているライバルを見てもらえればわかりますが、
間違いなくあなたよりも技術レベルの低いお店が儲かっていますよね。
なので、技術があればお客は来るというのは大間違いです。
ただし、絶対に勘違いして欲しくないのですが、
わたしは技術を高めることを否定しているのではありません。
技術は低いよいも、高い方がいい。それは当たり前。
だからこそ、技術は磨ぎ続けるべきです。
しかし、あなたよりもはるかに技術レベルの低いお店が
お客から支持されているというのも否定できない厳然たる事実。
わたしは、技術があればお客は来る、
繁盛店になるというのは、思考停止だと思っています。
お店を繁盛させるのは、技術だけではありません。
- 接客技術
- 会話・コミュニケーション力
- 立地
- 施設
- 価格
- 設備
- 人柄
- 雰囲気
- 商圏
など、ちょっと考えただけでも、他にもこれだけの要素があります。
細かく洗い出していけば、考慮すべき要素はさらに増えるでしょう。
つまり、技術というのは、あくまでも一つの要素に過ぎないんですね。
大事なことなのでもう繰り返し言いますが、技術があることは当たり前。
しかし、技術以外の要素に力を入れていかなければ
ビジネスで成功することはできないので注意してください。
そもそも、高い技術を身に付けたらライバルに勝てるのか?
技術レベルをあげれば、お客は来てくれる。
確実にお客は喜んでくれるという考え方から
- 技術セミナーに通いまくる。
- 技術系の書籍を買い漁る。
- 技術向上のために教材を買う。
という人がかなりいます。
本当にその努力は素晴らしい。
皮肉ではなく、本心からそう思います。
しかし、技術を向上する努力だけをしたところで、お店が繁盛するということはないんですね。
そもそも、高い技術を身に付けたらライバルに勝てるのでしょうか。
例えば、極端な話になりますが、
ガンを治せる技術を身に付けたら
本当に繁盛店になれるでしょうか。
もちろん、最初はうまくいくでしょう。
が、そういった確信的な技術は、業界内であっという間に普及します。
なので、どんなに高いレベルの技術を身に付けても
差別化にはつながらないので、勝ち続けることはできないんですね。
大事なのは、技術ではなく、
現在、自分が提供できる技術とお客が求めていることを一致させること。
これができれば、技術云々の話なんて、まったく関係ないんですね。
例えば、病院は、内科、外科、眼科、皮膚科、といった感じで
提供できる技術ごとに分野を分けて対応していますが
まさに、自分の持っている技術の範囲を限定し、
対応できる患者だけを集めることで
お互いにハッピーな関係をつくっているわけです。
なので、技術を高めることばかりに固執するのではなく、
現在自分が持っている技術を、最適なお客に対して提供することを考えましょう。
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