日本全国どこに行っても、両社のショッピングセンターがあるので
さぞ業績が右肩上がりであがっていると思いきや、そうではない。
実は、両社ともに業績がイマイチ伸びやんでいる。
当然、両社ともすでに対策を講じている。
イトーヨーカドーは、不採算店の閉鎖、衣料や住宅部門の縮小を進めており、
さらに、店舗の閉鎖や大規模なリストラを計画している。
イオンは、衣料品の絞り込みや食品の強化、専門店の収益力アップをはかっているが、
両社ともに思ったような効果はまだでていない。
総合スーパーが苦戦している最大の理由
総合スーパーの二大巨頭であるイトーヨーカドーとイオンが
なぜそこまで業績が伸び悩んでいるのかというと、
理由はたったひとつ、それは割高感にある。
例えば、衣料品であればユニクロ、家具・インテリアであればニトリの商品と比較すると
イトーヨーカドー、イオンのの商品は明らかに価格が高い。
さらに、食品についても、低価格の食品スーパーやディスカウントストアと比べると割高感がある。
商品についても優位性があるわけではない。
なので、総合スーパー離れが起きるは必然と言える。
なぜ、オーケーは急成長しているのか?
では、スーパー業界全体がダメなのかというと、そうではない。
首都圏で急成長しているオーケーは、
商品を絞り込み、大量仕入れによって低価格化を実現。
質の高い商品が安く買えるとあって人気を集めている。
実際、A5ランクの和牛を買ったことがあるが、イトーヨーカドーやイオンの半額だった。
他にも、ベイシアやアコレ、ビッグ・エーなど
全国に安さを売りにしたスーパーやディスカウントストアが増えている。
割高感のあるイトーヨーカドーやイオンだけが苦戦している状況だ。
コモディティ化した商品は価格訴求をするしかない!
結局、コモディティ化した商品を売るにはば価格訴求していくしかない。
総合スーパーが再浮上するには、
不採算店の閉鎖やリストラ、仕入れの見直しなどをして、
割高感のイメージをいかに払拭するかがポイントになる。
ただし、中小企業は価格訴求で勝負するのは不可能。
価格しか訴求できないコモディティ化した商品は大手に任せて、
商品やサービスの付加価値を高め、高い価格で売るべきだ。
安売りをしたら大手との価格競争に巻き込まれて終わる。
大手にはできない、手間暇かかって面倒。
大手サラリーマンがやりたがらないことで勝負していくことが大事だ。
閑話休題。
総合スーパーの二大巨頭イトーヨーカドーとイオンが業績をあげるには、
ローコスト経営に転換して、割高感を払拭するしか道はない。
今後、両社がどのような打ち手をとるか引き続きウォッチしていく。
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