講演会やセミナーで「自分に才能があると思いますか?」と質問すると
「自分に何か才能があるとは思いません」
「披露できるようなものは何もありません」
と答える人が多いですね。
才能という言葉を聞くと、特別なものというようなイメージが強いので
先ほどのような答えになるのかと思いますが、実はそうではありません。
もうすでにあなたのなかに才能は備わっているんです。
要は、自分のなかに才能があるのに、その存在に気付いていないだけなんですね。
自分で才能に気付くことができれば、それを強みにしてビジネスをすることができます。
また、自分にはこんな才能があるんだと気づくことができれば、
自分に対する自信にもつながりますよね。
自分で自分の才能に気付くということは、とても大事なことなんです。
そこで、今回は、自分の才能に気付くための方法について解説します。
自分で自分の才能に気付いていない人の事例
自分には何も才能なんてないと思っている人ほど、実は素晴らし才能が備わっているんですね。
ただ、それに気づいていないだけなんです。
そこで、実際にあった事例についてお話したいと思います。
(1)相手の気持ちをのせるのが神レベルに上手な社長
クライアントであるリフォーム会社の社長の話。
ネットで集客ができずに悩んでいるということでコンサルティングをお引き受けしました。
ホームページがあるだけで、特に何も情報発信をしていないので、
取りあえずブログを書いてもらったのですが、これがひどかったんですね。
文章にまとまりがなく、極めて平凡な文章で、読んでいてもおもしろくない。
恐らく、1年、3年と書き続けていても、絶対に反響はとれないと思いました。
そこで、どうやって集客するかをいろいろと考えたのですが、セミナー集客を提案しました。
実は、その社長、話をするのがとてもうまいんですね。
文章を書くのは苦手なんですが、話をするのがとにかくうまい。
話をしているだけで、楽しくなってくる。
相手の気持ちをくみ取って、気持ちをのせるが神レベルに上手でした。
しかし、本人はそれが普通だと思っているので、素晴らしい才能に気付いていないんですね。
そこで、ネットを使わずにリアルの出会いを増やすセミナー集客を提案したわけです。
思った通り、集客することに成功しました。
恐らく、社長の話がうまいのは天性のものだと思いますが、
天性のものほど自分では気づくことが難しいと言えるでしょう。
(2)無感情で相手の気持ちが読めない弁当屋の社長
もうひとり、クライアントに弁当屋を経営している社長の話を紹介しましょう。
ちょっと変わっている社長で、失礼な言い方になるかもしれませんが、無感情な人。
映画やドラマ、漫画など。何を見ても感動したことがないと言い切るような人です。
人の気持ちがいまいち読めないので、人付き合いがなかなかうまくいきません。
友だちもおらず、唯一家族としかコミュニケーションがとれないという変態ぶり。
普通、どう考えてもこれは弱点にしかならないですよね。
しかし、感情に左右されることがないので、他の人が辛いと思うようなことでも
平気な顔をして黙々とやれる強みに転換することができるわけです。
そこで、弁当のメニューチラシを作成して、ビルに入っているオフィスや事業所、
工事現場などに、チラシを手配りしに行ってもらいました。
どんなに天気が悪くても、無言で配りに行く姿が後ろから見ていてちょっと怖かったですが、
とにかく彼は泣き言も文句も言わずにやり抜きました。
そして、あちこちのオフィスや事業所、工事現場から注文が殺到するようになりました。
社長は、相手の気持ちや感情が読めず、自分はコミュニケーションが苦手なので、
ビジネスに向いていないと思っていたようですが、
逆に、無感情であることを強みにすることができたわけですね。
このように、自分では気づいていないこと、マイナスだと思っていることが
実はその人が持っている素晴らしい才能だったりするんですね。
自分の才能に気付く方法
このように、誰にでも才能はあるんです。
しかし、才能自体に気付いていない。
もしくは、才能を自分の弱点だと思い込んで、封印しようとしている場合があるんですね。
もしそうであるながら、それは本当に残念なことです。
では、どうやって、自分の才能を見つけ出すかということですが、2つの方法を試してみてください。
(1)長年、継続しているものを洗い出してみる
威勢よく始めても、すぐにやめてしまったという経験、ありませんか?
基本的に、人がやることってほとんどが三日坊主なんですね。
なので、飽きることなく続けていることって、何であっても素晴らしいことなんです。
- 学生時代から社会人になっても剣道をしている
- 毎日、ブログで記事を書いている
- ミニ四駆の大会で勝つために日々研究している
- かえるグッズを集めるのが好きで続けている
- スープカービングにハマっている
というように、何でもいいんですね。とにかく続けていることが素晴らしいことなので。
では、三日坊主にならずに続けているものを見つけたら、なぜ続けているのかを考えてみてください。
なぜ?なぜ?なぜ?と質問を繰り返して、続けている理由を探っていきます。
そうすると、自分にどのような才能があるのか、どういうことが強みなのかが見えてくるでしょう。
実際やってみると、自分が思っていたよりも、
自分にはこんな才能があるのかということに気づくはずです。
(2)周りにいる人に聞いてみる
自分で自分の才能に気付けないのであれば、簡単な話、周りにいる人に聞いてみてください。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、
自分の人生やキャリアを真剣に考えているんだということを伝えて
自分のよいところをあげてもらってください。
親や兄弟、友人、同僚、趣味サークルの仲間、彼氏彼女、昔付き合った人など、
ポジションや関係性の違う人から聞くと、違った意見が聞けるので、
おもしろい発見があるでしょう。
また、現在の自分だけでなく、過去の自分についても聞いてみるといいですね。
子どものころ、大学生、サラリーマン時代では、
周りの人が感じていることが当然違ってくるので、参考になる意見が聞けると思います。
恥ずかしいかもしれませんが、勇気を出して聞いてみてください。
最後に
さて、今回は、自分の才能に気付くための方法について解説しました。
自分の才能に気付くということは、幸せな人生にするためにとても大事なことです。
多くの人は、才能があるのに、気づいていません。
そしてその素晴らしい才能を発揮することなく、埋もれたままにしてしまうんですね。
これは、もったいないし、とても残念なことです。
自分の幸せのためでもありますが、その才能を使うことで他の人を救えるかもしれませんよね。
だとしたら、自分で自分の才能に気付かないということは罪でもあると言ってよいでしょう。
ぜひ、この記事を参考にして、自分の才能を見出してください。
コメント