アメリカ合衆国第45代大統領、ドナルド・トランプ。
経営やマーケティングを勉強した人であれば、
大統領というよりも事業家として有名ですよね。
トランプ大統領は、数々のオフィスビルの開発、
ホテルやカジノの経営を手掛けて、事業家として大成功しましたが、
過去にホテルやカジノが倒産、サブプライム問題でも苦境に立たされました。
しかし、その都度復活を果たして。
2016年には大統領選挙で勝利したわけです。
政治家や軍人経験のないアメリカ史上初の大統領で
大統領としてやっていることは
旧来の政治に捉われない、ビジネスマンとしての発想に基づいています。
他国との交渉においては、
ビジネスマン時代に培った交渉術がいかんなく発揮されています。
そこで、今回は、超一流のビジネスマンであるトランプ大統領の交渉術について解説します。
あなたも超一流のビジネスマンのやり方を取り入れてみてください。
トランプ大統領の交渉術の3つの特長
トランプ大統領の交渉術には3つの特長があります。
- 交渉の条件提示をかならず自分からする。
- 飲めないようなハードルの高い条件を提示する。
- 歩み寄りの姿勢を見せながら厳しい条件を飲ませる。
心理学を学んだことのある人あれば、これが
ドア・イン・ザ・フェイス
というテクニックであることに気付くでしょう。
ドア・イン・ザ・フェイスとは、
はじめに大きな要求をして相手に断らせておいて、
その後に小さな要求を飲まる方法です。
最初の大きな要求を断わったら、相手は悪いなという罪悪感が生まれます。
なので、敢えて要求を断わらせて罪悪感を植え付けておき、
その罪悪感を利用して別の要求を飲ませるわけですね。
嫌らしい方法ではありますが、営業現場やマーケティングではよく使われる手法です。
トランプ大統領の交渉の神髄
が、トランプ大統領の交渉術が素晴らしいのは、
ドア・イン・ザ・フェイス
というテクニックを使っているからではありません。
交渉の条件提示をかならず自分からしていること。
要は、こちらから条件を提示することで、
交渉の主導権を完全に握っているところがポイントです。
例えば、ホームページに商品やサービスを紹介しているのに、
価格を提示していないケースをよく見かけますが、
はっきり言って、それはダメだということです。
最初に価格を見せてしまうと、高いと思われてお客が逃げてしまう。
なので、相手の価格感を探りながら受けいれてくれそうな価格を言おう、
というのが本音でしょう。
こういったやり方は、エセコンサルや詐欺師がよくやる手法ですが、
そういったやり方をしていると、結局、営業の主導権はとれません。
そして、価格でしか判断しないクソ客しか集められないことになります。
本当に、自分の商品やサービスに自信があるのであれば、こちらから価格を提示する。
提示した価格で納得する人は買ってください。
納得できない人は他へどうぞ
という姿勢が本当の上客から支持されるわけですね。
だからこそ、トランプ大統領の交渉術に習って、
条件についてはこちらからきちんと提示するようにしましょう。
そうすることで、
- 本当のよいお客だけが集められる。
- 主導権を持って売れることができる。
ようになるわけです。
自分の自信のなさを露呈し、それがお客にも伝わることになってしまうので、
条件を伏せておいて聞かれたら条件を提示するといった弱気の交渉、営業はやめましょう。
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