古臭いビジネスから売れるビジネスに転換する究極の発想法

ビジネス

「これからも今のビジネスでやっていけるだろうか」

このような悩みを抱えている経営者の方は少なくありません。

もし、あなたがそのようなお悩みを抱えているのであればご安心ください。
古臭いビジネスほど売れるビジネスに転換することが可能だからです。

そこで、今回は、売れるビジネスを作るために必要な発想法について解説します。

古臭いビジネスほど売れるビジネスに変わる!

私は、新規でコンサルティングを始めるときに、

「あなたの会社のビジネスの強みを書いてみてください」

という質問をかならずしているのですが、
ほとんどの方はこの質問に答えることができません。

「ウチのような昔ながらの仕事に強みなんてあるの?」

と逆に質問されることもあるくらいです。

経営者ですら自社の強みをわかっていないのですから、
当然自社の強みをわかっている社員は一人もいません。

彼らは営業に行くのですが成果があがらず、そのうち、一人、二人と辞めていく・・・
そんな悲惨な状況に陥っている会社も珍しくありません。

ごく稀に自社のビジネスの強みをきちんと理解している経営者の方もいらっしゃいますが、
残念ながらそれが顧客に伝わっているケースは稀というのが現実です。

何はともあれ、自社のビジネスや商品の強みを
経営者自身がきちんと明確にすることが大切です。

ウチに強みなんてあるわけがないと思われるかもしれませんが、
ちょっとした工夫でいくらでも売れるビジネスを作り出すことができます。

私の経験では、古臭くて何の特長もなさそうなビジネスほど、
爆発的に売れるビジネスへと発展する可能性が高いので、
この記事をヒントにして売れるビジネスづくりにチャレンジしてみてください。

売れるビジネスをつくる究極の発想法

長い間、同じビジネスをやり続けていると、
思い込みや固定観念などに縛られてしまい、
そう簡単にその呪縛から抜け出すことはできません。

そこで、この記事では、売れるビジネスをつくるための発想法をご紹介します。

社内でアイディア出しをする際のヒントにしてください。

発想法その1:時間の概念を変えてみる

従来のビジネスの時間の概念を変えてみるだけで、
古いビジネスが画期的なビジネスに生まれ変わります。

丁寧な仕事をする昔ながらの床屋は、カットが終わるまでに時間がかかりますが、
その時間を短縮化して急成長したのが駅ナカなどにある10分間ヘアカットサービスです。

逆に、時間を延長して成功した事例が、
トイレの水漏れや鍵の紛失にすぐに対応してくれる緊急出張サービスですね。

コンビニエンスストアも、定時に閉まるというスーパーの概念を覆して成功しました。

外国人と比べて、日本人は時間にうるさく、待つのが嫌いな人種だと言われています。

ですから、欲しいと思っているお客様にすぐに商品、サービスを提供できるように、
時間の概念を変えるだけでも売れるビジネスモデルをつくることができるわけです。

発想法その2:固定していたものを移動してみる

一般的に、小売店は、チラシや広告などで集客し、お客様が来店するのを待ちますが、
こちらからお客様のところに出向くという発想でビジネスを再構築してみると
売れるビジネスができあがることがあります。

  • 「学習塾」を移動させたビジネスが「家庭教師派遣」
  • 「料理店」を移動させたビジネスが「デリバリーサービス」
  • 「カルチャーセンター」を移動させたものが「通信教育」

ですが、このように固定していたものを
移動させるだけでまったく別のビジネスになってしまいます。

成功しているメロンパンの移動販売は、

オフィス街→ショッピングセンターの駐車場→学校の裏道

というように、見込み客の集まっているところに狙いを絞って移動しています。

「固定した場所で来客を待つ」のではなく、
「見込み客のいる場所に行って売る」というのが成功の秘訣です。

発想法その3:絞り込んで特長を明確にする

客層や商圏、商品を絞り込んで、特長を明確にすると売れるビジネスが完成します。

絞り込むことによって、消費者にはその分野の専門家であるように見られます。

素人よりも、プロから買いたいという消費者心理が働いて、売れるようになるわけです。

  • 障害者のみを対象にした旅行会社
  • 糖尿病患者だけを対象にしたレストラン
  • 会社設立専門の行政書士
  • 登校拒否専門のカウンセラー
  • 離婚専門コンサルタント
  • 新宿歌舞伎町限定の不動産会社
  • プードル専門のペットショップ
  • カレーパン専門店

など、客層、商圏、商品を絞り込んで成功した事例はたくさんあります。

「何でもできます」と謳っているお店をよく見かけますが、
それは「すべてが中途半端」という悪い印象を与えてしまうことになります。

むしろ、「当店は◯◯が専門です」と
その道のプロであることをアピールする方が、消費者に信頼や安心を与えることになり、
売れるようになるわけですね。

発想法その4:異なる商品を組み合わせてみる

異なる業界や業種の商品を組み合わせるだけで、
今までになかった画期的な商品になります。

例えば、「ペット」の場合

  • 「ペット」+「ホテル」=「ペットと泊まれるホテル」
  • 「ペット」+「カフェ」=「ペットを同伴できるカフェ」
  • 「ペット」+「介護施設」=「ペットと暮らせる癒しの介護施設」

など、これまでにないビジネスができあがる訳です。

他にも、最話題になった商品として、

  • 「讃岐うどん」+「ハンバーガー」=「香川県名産讃岐うどんバーガー」
  • 「人間ドック」+「海外旅行」=「人間ドック付き海外旅行ツアー」
  • 「そば」+「せんべい」=「銘菓そばせんべい」

などがあります。

組み合わせるという単純な発想ではありますが、
いくらでも商品を作り出せるというメリットがあります。

また、意外性のある商品を作り出すことできれば、
メディアに取り上げられる可能性も高くなるでしょう。

発想法その5:商品にサービスを付け加えてみる

現在販売している商品にサービスを追加すると、新しいビジネスになります。

例えば、◯◯代行サービス。家事代行、申請代行、管理代行、
手続き代行、ペット散歩代行、お掃除代行、パソコンセッティング代行など、

◯◯の部分に、既存の商品を当て込めば立派なビジネスに早変わりしてしまいます。

特に、法人や個人を相手に商品を販売している場合は、
その前後にサービスを加えるとそれだけで、付加価値の高いビジネスになります。

商品の集配サービス、定期点検サービスや故障修理対応サービスなどが代表例です。

中小零細企業は、大企業に比べて小回りが利くため、
きめ細かなサービスが提供できますから、どのようなサービスが追加できるか、
自社の商品の場合で考えてみてください。

発想法その6:異業種の会社と連携をはかる

異業種の会社と連携したり、コラボレーションすることで、
商品がより魅力的になり、売れるようになります。

また、他社の販売チャネルを活用できるというメリットもあります。

例えば、住宅メーカーが、金融機関、設備会社、保険会社、警備会社と連携して、
住宅の購入からメンテナンス、リスク管理までをトータルに扱った商品を開発する。

葬儀会社が、病院、寺院、仏壇・墓石店と連携して、
死亡後の埋葬や葬儀、供養をワンストップで行うサービスを提供するといった成功事例があります。

自社だけで頑張っているだけでは限界がありますが、
異業種の会社との連携、コラボレーションすることで相乗効果が期待できます。

チラシやカタログなどを相手の店頭に置いてもらい、
出来高制で報酬を支払うというようなやり方も有効です。

販売チャネルを増やすことは大変なことですが、
このやり方で簡単に販売チャネルを増やすことが可能になりますから、ぜひ試してみてください。

発想法その7:価値観のズレを利用する

価値観のズレが大きなビジネスになることが多く、
特に外国人と日本人との価値観のズレは商売ネタがゴロゴロしています。

例えば、田舎の古民家や簡易宿泊施設を、
外国人のバックパッカー向けに貸し出して成功した事例。

また、倉庫の奥に眠っていた、餅つきの臼や杵、浴衣、着物などを
海外旅行者向けに販売して高収益をあげているリサイクル店の事例があります。

逆に、東南アジアの国々の露天で売っている
タダ同然のアクセサリーや小道具を輸入して、国内で販売して成功している事例や
外国の絵本の輸入・販売で成功している事例もあります。

もし、海外に行くことがあれば、観光するときに現地のお店や露天、
人々の行動をよく観察して、価値観のズレを探してみてください。

日本で売れるビジネスネタがあちこちに転がっていることでしょう。

発想法その8:情報を右から左へと流す

情報を右から左へと流すだけで、売れるビジネスを作ることができます。

その代表例とも言えるのがリクルートです。

リクルートは、求職者と企業の間で、
採用情報を仲介することによって莫大な収益をあげています。

情報を「ある」ところから「ない」ところに流すことだけで、価値あるビジネスが誕生するのです。

似たようなビジネスに、結婚紹介所、人材紹介業、
ランチやディナーなどのグルメ情報サイト、賃貸不動産業、
冠婚葬祭業者のあっせん、引っ越し業者の紹介、格安チケットの販売などがあります。

流す情報に付加価値を付けると、さらにビジネスが進化します。

成功するためのポイントは、
情報の「ある」ところと「ない」ところを見極められるかどうかです。

普段から意識して、情報の「ある」ところ、「ない」ところはどこか、探してみてください。

発想法その9:商品の切り口を変えてみる

何をやっても売れないと限界を感じたら、商品の切り口を変えてみてください。

死にかけていたビジネスが見事に再生するでしょう。

今や、誰もがインターネットに接続できると言われている時代。
さすがに、パソコン教室はもはや需要がないと思っている方も多いと思いますが、
切り口を高齢者の憩いの場とするだけで爆発的に集客し、成功している会社があります。

他にも、英会話を習うだけでなく、
趣味仲間や素敵な異性と出会えることを売りにしている英会話学校。

住宅ローンを勧めるのではなく、借入済みローンの借り換えを販売している金融機関など、
切り口を変えるだけで売れている商品、成功している会社がたくさんあります。

ブームが去り、経営が苦しいカラオケ店が多いですが、純粋にカラオケを楽しむ場としてではなく

  • 気軽にランチを楽しむ場
  • 社内プレゼンを練習する場
  • 勉強や仕事に集中できる場

としてカラオケボックスという空間を提供し、成功しているカラオケ店もあります。

同じものを提供していても、切り口を変えるだけでまったく別の商品になってしまうのです。

発想法その10:商品の用途や使用方法を変えてみる

商品の用途や使用方法を変えるだけで、たちまち売れるビジネスになります。

例えば、スポーツ飲料として爆発的に売れているポカリスエットは、
点滴の成分であるリンゲル液を、点滴⇒スポーツ飲料へと用途を変更して作られたものです。

他にも、売上不振に陥っていた温泉旅館が、
温泉を活用した高級エステとしてリニューアルして成功した事例。

病院・介護給食を、生活習慣病やメタボリック対策の食品として
販売して大ヒットした事例などがあります。

過去の事例を見ていると、健康・美容系、福祉介護系、エコ系への用途変更や、
日本人⇒外国人、富裕層⇒低所得者層、女子中高生⇒アラフォー・アラサー世代など
利用者の変更が成功しています。

自社の商品がどのように用途や使用方法を変更すれば売れるのか、検討してみてください。

発想法その11:異なる業種に置き換えてみる

もし、ウチの会社が◯◯◯だったら?というように、
他の業種に置き換えてみると驚くようなアイディアがわき上がることでしょう。

例えば、駅や郵便局、バス停留所がコンビニだったら、
郵便配達員や新聞配達員が御用聞きサービスを提供したら・・・などと考えてみると
次への展開が見えてきます。

昔は墓地というと墓石や塔婆が経っている暗い感じのところが多かったですが、
最近は季節な花や木々で飾られている明るい感じの公園型墓地が流行っています。

これは、墓地をテーマパークに置き換えて生まれた商品です。

「◯◯とはこうあるべきだ!」という固定観念が誰にもあるかと思いますが、
そのようなビジネスほど大胆な発想でビジネスが大きく変わることができます。

ですから、強引にでも、自分の業種を別の業種に置き換えてみてください。

まとめ

他社と同じことをしていても儲かるようにはなりません。

他社との差別化をはかりながら会社を成長発展させるには、
おもしろく、そしてワクワクするようなビジネスを作ることが必要です。

ぜひ、この記事を参考にして売れるビジネスづくりにチャレンジしてください!

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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