起業して失敗する人の9つの特徴と結果を出している人の5つの共通点

ビジネス

起業してうまく行かない人、思ったような結果が出せない人は、
取り組んでいるビジネスのジャンルが違っていたとしても、共通する特徴があります。

また、起業して結果を出している人についても、同じように共通する特徴があります。

だとしたら、起業して失敗しないために、そして結果を出せる人になるために
共通する特徴を理解しておくことはとても大事なことではないでしょうか。

そこで、今回は、起業して失敗する人の9つの特徴と
結果を出している人の5つの共通点について解説します。

起業で失敗する人の9つの特徴

起業して、うまく行かない人、思ったような結果が出せていない人には9つの特徴あります。

ひとつでも当てはまっていると危険です。

普段の自分のビジネスの取り組み方を振り返る意味で、チェックしてみてください。

(1)自責の精神に欠けている

起業するときに、絶対に理解しておいてもらいたいのは、
ビジネスはすべて自分の責任で考えるということです。

失敗したり、うまういかなかったときに、他人のせいにしたり、
他のことに原因を求める人がいますが、そういった人は起業には向いていません。

他人のせいにしたところで、現実は何も変わりません。

思ったような結果が出なかったとき、他に責任を求めても、それはコントロールできません。
コントロールできるのは、自分だけなんですね。

他のことは変えられないが、自分のことは変えられる。

だからこそ、自責の精神で、自分のなかに原因を求め、改善をしていく。
そして、パフォーマンスをあげていく努力をし続けることが大事です。

(2)自己流でやりたがる

お茶の世界に、守破離という言葉があります。

  • 守とは、師匠からお茶の基本となる型を習って、それを徹底して習得する
  • 破とは、基本となる型をマスターしたら、少しずつ自分の味をだしていく
  • 離とは、完全に基本となる型から離れて、自分の流派を立ち上げていく

という意味です。

お茶の世界だけでなく、起業でも、ビジネスでも、まず守破離の「守」、
つまり、基本となる型を学んで、徹底して実践することが大事です。

しかし、現実は、守破離の大切さをいくら説いても、「守」からやる人は少ないです。

「離」から始めようとする、つまり基本となる型を無視して、最初から自己流で始めようとするわけですね。

ただし、自己流で始めたら100パーセント失敗します。
基本となる型を飛ばして、自己流でやってうまくいくはずがありません。

起業して成功したければ、基本となる型を学ぶ、そして忠実にそれを実行することを心がけてください。

(3)学びに投資をしない

ネットに落ちている無料情報だけをかき集めて
勉強した気になっている人を見かけるのですが、気をつけてください。

ネットに落ちている情報は、玉石混交。

正しい情報もありますが、間違っている情報もかなりあります。
また、現在では違法になっているものを、推奨しているようなサイトもあるので、
ネットで得た情報を全面的に信じるのはあまりにも危険です。

また、断片的な情報ばかりで体系化されていないので、学びにくいという欠点があります。

さらに、情報のなかには矛盾するものがあるので、取捨選択しなければいけませんが、
どのような基準で取捨選択するのかが難しいという問題もあります。

なので、お金をケチらずに、学びに投資をしてください。

(4)借り物の目標を掲げる

目標を掲げるときに、自分が本来やりたいこと、実現したいことではなく、
他人が掲げている目標を借りてくる人が多いんですね。

信じられないかもしれませんが、そういう人だらかです。

例えば、自分の夢や希望、欲しいものなどの写真を貼って、
宝地図(トレジャーマップ)をつくるときに、

何を貼り付けていいのかわからないので、取りあえず他の人の真似をして、
高級ホテルや高級ブランド品、ハワイの写真などを貼り付ける人って多いんですよね。

でも、心の底から望んでいるわけではないので、
宝地図をつくってもまったく意味がないわけです。

借り物の夢や目標では、心の底からパワーが湧いて来ません。

本当に自分が叶えたい夢、目標は何なのかを深く考えてみましょう。

(5)軽い気持ちで始めてしまう

軽い気持ちで起業する人が増えています。

「ちょっとやってみよう」
「とりあえず起業してみよう」

という感じで起業して、簡単に諦めてしまう人が多いんですね。

軽い気持ちで始める人は、派手な仕事を選びがちなんですが、
実は派手そうに見える仕事でも、実際見えないところはすごく地味なんですよね。

どのビジネスであっても、地道にコツコツというのが基本。

そして、泥臭いことを平気でやれる度量が必要です。

なので、地道にコツコツと泥臭いことをやり続ける決意ができなければ、起業すべきではありません。

(6)売上と関係のないことばかりに興味を持つ

ビジネスは売上をあげなければ成り立ちません。

当たり前のことですが、この当たり前のことを実践しない人がいるんですね。

つまり、売上をあげることを優先せずに、
売上とは関係のないことばかりに精を出すということです。

例えば、異業種交流会や懇親会、会合などへの参加。

人脈づくりのためと言えば、聞こえはいいですが、それは建前。

実態は、起業への不安やひとりでやる寂しさを紛らわすために
参加しているだけなんですね。

そして、挙句の果てには、政治やライバルの文句を言う始末。

こんなことをやっていても、売上があがるはずがありません。まったくの無駄なわけです。

不安や寂しさを感じるということはまだ余裕がある証拠です。

不安や寂しさを感じることがないぐらいに、売上をあげることに集中してください。

(7)行動に移すのが遅い

行動が遅いというのは、ビジネスで致命的です。

と言うのは、結果を出すには行動するしかないからです。
行動に移すのが遅い=結果が出るのが遅くなる、ということなので、
いいことはひとつもないんですね。

ただ、勘違いして欲しくないのは、何も考えずに無鉄砲に行動すればいいという話はありません。

行動する前に、きちんとリサーチをする、戦略を練る。そして行動することが大事です。

だからと言って、行動に移すのが遅い人というのは、
リサーチや戦略の構築に時間がかかっているわけではないんですね。

漠然とした不安感から動き出すのが遅くなっていることがほとんどです。

考えてみてください。

不安な状態を、いくら考えたところで、解消することはできません。
結局、不安は行動することでしか解決できないんですね。

なので、やると決めたらすぐに行動することを意識してください。

(8)ネガティブな発言が多い

ビジネスだけでなく、普段からネガティブなことを口にする人っていますよね。

恐らくもうネガティブ発言が習慣化していると思うのですが、
そういった悪習慣は早く断ち切りましょう。

なぜなら、口に出したことは脳に反映されて、最終的に現実化されるわけです。

成功者は、絶対にネガティブなことを言いません。

「自分は絶対に失敗する」「自分には能力がない」「自分は最低な人間だ」

なんて言っている成功者を見たことないですよね。

逆に、そういったことを口癖にしている人は、成功していない人ばかりです。

言葉には言霊があります。発した言葉はかならう現実化します。
なので、普段からネガティブな発言をしないように気をつけましょう。

(9)地道な作業を嫌がる

ビジネスがうまくいかない人を見ていると、
地道な作業を馬鹿にしてやろうとしません。

人間は、繰り返しが苦手であるという特性があります。
そして、毎日同じことをするのを誰もが嫌がります。

だからこそ、みんなが苦手で、やりたがらない地道な作業を
継続してやり続けるだけで、ライバルに勝ててしまうんですね。

戦略やテクニック、ノウハウといったことばかりに目がいきがちですが、
実は、地道な作業をやり続けるということが勝敗を分ける大きな要素になるんです。

地道な作業を嫌がることなく、やり続けましょう。勝機はそこにあるのですから。

起業して成功している人の5つの共通点

先ほどは、起業してうまくいかない人の特長についてお話しました。

次は、実際にコンサルティングをしてきたなかで、結果を出している人に共通してみられる
5つの特徴についてご紹介したいと思います。

見た感じでは、ゆるふわ感、マイペースのように見える人でも、
実は、内面はまったく違っていたりするんですよね。

ゆるふわ感やマイペースは、受けとる側の印象に過ぎません。

本当に結果を出している人は、そういった印象とは違って、
こういった内面を持っているんだということを、わかってもらえればと思います。

(1)結果にこだわる

ビジネスで結果を出している人は、結果へのこだわり方がハンパではありません。

  • 結果を出すことに、とことんこだわる
  • 決めたことは、何があってもやり抜く

といった姿勢でビジネスに臨んでいます。
だからこそ結果が出せるわけですね。

大事なことは、自分が決めたことを、途中で投げ出すことなくやり抜くこと。

自分に嘘をついたり、自分のことを騙すことなく、
自分との約束を守る人だけが、結果を出すことができるということです。

結果を出すことに徹底してこだわっていきましょう。

(2)ビジネスを楽しんでいる

  • 嫌々ビジネスに向き合っている
  • 仕方ないからやっている
  • やらされている感でビジネスをしている

というような人は、結果を出すことはできません。

結果を出している人たちは、自分のビジネスが大好きです。

好きだから、ビジネスをやっている。
好きだから、のめりこんでしまう。

そして、究極の集中状態であるゾーンに入るわけです。

そうなったら、嫌でも結果が出でしまうんですね。

つまり、結果を出している人は、

ビジネスを好きなので、楽しみながら取り組める。
楽しいからこそ、没頭してしまう。
没頭するからこそ、結果が出せる、という好循環が築けているわけですね。

自分のビジネスを心から好きになってください。
そして、ビジネスを楽しみながら結果を出していきましょう。

(3)変化することを恐れない

ビジネスを始めたら、順風満帆でうまくということは絶対にありません。

山あり谷ありで、よいときもあれば、悪いときもあるわけですね。

しかし、結果を出している人は、そういった変化に気持ちを左右されません。

変化があるのは当たり前。結果が悪ければ、打ち手を考えて対応をとるのが正解です。
変化に心を奪われて、一喜一憂していてはいけません。

変化に対応していくことが大事です。

「種の起源」を著したチャールズ・ダーウィンは

生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。
変化に最もよく適応したものである。

と言っています。変化があるのは当たり前。変化に対応していく人だけが結果を出せるわけですね。

なので、変化を恐れずに、柔軟に対応していくことを考えましょう。

(4)桁違いの行動力がある

結果を出している人は、桁違いの行動力の持ち主です。

行動は、質✕量✕速度で決まりますが、
質、量、速度のどれをとっても、普通の人と比べて、数十倍は違うでしょう。

結果を出している人は、頭がいいからだという人がいますが、それは違います。

多少の違いはあっても、能力はそれほど変わりません。

結果を出している人と結果を出していない人の決定的な差は、行動力だと言ってよいでしょう。

つまり、質、量、速度、の基準値が圧倒的に違うということです。

例えば、オウンドメディアやブログで記事を書くというときに、

普通の人はなんとか毎日1記事を書くというレベルですが、
結果を出している人は毎日5記事、7記事を書くんですね。

また、記事の質にもこだわっているので、
記事を書くということひとつをとってもそれだけ違うということです。

結果を出すために、基準値、行動力をあげていきましょう。

(5)結果がでるまで継続する

結果を出すには、継続して取り組むことが大事。

結果が出ないからと言って、簡単に諦めてしまうようでは、
ビジネスだけでなく、何をやっても大成することはできません。

成功するには1万時間取り組む必要があると言われています。

マルコム・グラドウェルが提唱した「1万時間の法則」と言われているのもので、

何ごともその分野で一流になりたいのであれば、
最低でも1万時間の練習や実践が必要だという法則です。

例えば、1日6時間取り組んだ場合は、1660日。約4年半かかるわけですね。

1日12時間取り組めば、833日。
約2年3カ月取り組めば、結果を出せるようになるということです。

全部に当てはまるわけではありませんが、
少なくともそのぐらいの期間は継続して取り組まなければ
結果を出すことは難しいということがわかりますよね。

結果を出せるようになるまで、継続してビジネスに取り組んでいきましょう。

起業して成功したければ泥臭いやることが大事

起業して失敗する人の9つの特徴と
結果を出している人の5つの共通点についてお話してきました。

起業して成功したいのであれば、見せかけではない
起業家のリアルを知っておくことはとても大事です。

実際、起業すると、1年から3年ぐらいは、ビジネス以外のことは一切できません。

  • 飲みに行くこともできなくなる
  • 寝る時間も十分に取れなくなる
  • 友だちや付き合いは減る
  • 家族と話をする時間がまともにとれなくなる
  • 食べることに興味がなくなる
  • 24時間365日、ビジネスのことしか考えられなくなる

といった状態になります。

成功している人を見ていると、華やかな感じがしますが、それは表層的な見方です。
成功者とは、みんなからは見えないところで死ぬほどやっているのが真実です。

だからこそ、成功者は、成功者としてあり続けることができるわけですね。

起業して成功したければ、泥臭くやることが大事だということを理解してください。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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