起業して成功するには、会社勤めをしているときに準備しておくことが大事です。準備というと、起業塾に参加するとかビジネス書を読むといった勉強、経営計画書の作成といったことに集中する人が多いですが、重要なのはそこではありません。
起業前に勉強することは大事ですが、起業前に勉強したことと起業後に勉強したことでは、理解の深さや定着がまったく違います。起業後に毎日実践しながら勉強したことはとても役に立ちますが、起業前に勉強したことはやはり机上の空論が多く、勉強にあまり時間を割いても無駄です。勉強するのであれば、起業前ではなく、起業して事業を走らせながら必要なことを学んでください。
また、融資を受けるのであれば経営計画書が必要になりますが、立派な経営計画書をつくっても、利益を生んではくれないので、時間をあまりかけないでください。経営環境が激変するなけで、5年後、10年後、いや1年後ですら予想ができない時代です。そんな時代に長期の計画をたてたころで1年後にはもはや想定外の展開になっていることがほとんどで、当たりもしない長期予測に時間をかけるのは無駄でしかありません。
会社員のときにビジネスを始める
会社員時代にビジネスを始めてください。起業してから一斉に始める、起業してから集客活動を始めるのでは遅すぎで、キャッシュ尽きて終わります。起業前にいかにやれることをやっておくかが大事で、絶対にやっておくべきなのは集客です。
サイトをつくる。SNSを始める。試しにチラシを撒いてみる。何でもいいので、集客を始めてください。恐らくうまくいかないでしょう。誰もがそうですが、集客がすぐにうまくいくことはありません。とにかくやってみる。そして修正してまたやってみる。トライアンドエラーの繰り返しです。だからこそ、起業してから集客していてはダメなんです。とにかく起業前から集客について動いてください。
最低でも1年間は食べていける生活費を確保しておく
起業してすぐに売上があがる保証はどこにもなく、少なくとも半年、1年間はまったく売上がたたずに持ち出しというのは珍しいことではありません。なので、会社員時代になるべく貯金しておいてください。貯金があれば、売上がすぐにたたなくても生活が崩れることはありません。売上があがらず、退職金を全部使い果たして生活が苦しくなってきたので諦めるという人が多いので、貯金はとても大事です。
また、貯金があれば起業後にビジネスに集中できます。起業してから生活費が心配なのでアルバイトをする人がいますが、労力も時間も分散されてしまうので、ビジネスが軌道に乗るまで凄く時間がかかってしまいます。軌道に乗らずにそのままバイト生活に入ってしまう人もいますが本末転倒。なので最低でも1年間は働かなくても食べていける生活費を確保してから起業してください。
起業後に相談できる人をみつけておく
起業後に何でも相談できる人を見つけておいてください。起業したら独りぼっちになるので、サラリーマン時代に同僚や部下とつるんでいた人はとてつもない寂しさに襲われて、極度の不安状態に陥ります。そして、異業種交流会に参加して、不要なものを買わされる、マルチや宗教に勧誘されるといったことになりがちなので注意してください。
また、思いつきや勘に頼って事業を始める人がいますが、間違いなく失敗するので自己流の起業は避けてください。何でもそうですが、人間ができるようになったことはすべて親や先生に教えてもらっています。ひらがなやカタカタ、英語、ピアノ、剣道、テニス、登山、釣りなど、先生や両親、コーチ、先輩から教えてもらってできるようになったはずです。しかし、起業やビジネスになると、誰からも教わらずに始める人が多いのが現実です。我流では失敗するので、アドバイスしてもらえる人を見つけておいてください。
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