起業には、大きく分けると3つのタイプがあります。
- 会社員時代の仕事で独立する
- 会社員時代の仕事は無関係のビジネスを始める
- フランチャイズに加盟する
会社員時代の仕事で独立する
成功しやすいのは、会社員時代の仕事で独立する方法です。仕事の内容を熟知しているので、短期間でビジネスを始めることができます。集客や営業、顧客獲得の方法も知っているので、売上をすぐにたてることができます。また、融資を受ける際も有利なので、基本的に失敗することがほとんどないと言ってよいでしょう。
成功しやいですが、本当にやりたいことでない場合、お金を稼ぐことはできますが、やりがいがなく、つまらないということになるので注意してください。
会社員時代の仕事とは無関係のビジネスを始める
基本的に、ビジネスについて知識や経験がなく、手探り出始めることになるのでかなり苦労します。資金繰りについても綿密に計算しておかなければ、資金がすぐに底をついてしまうので、起業する前の事前準備が大事です。
また、初めて経験するビジネスなので、起業する前に副業という形でお試し感覚でビジネスを経験しておきましょう。本格的に起業する前にテストマーケティングをすることで、失敗確率を低くすることができます。
実際、起業してもすぐには売上、利益があがらないので、最短で1年、長くて3年は耐えられる資金計画を考えておいてください。
フランチャイズに加盟する
本部から手厚いサポートが受けられるので安心ですが、どのフランチャイズに加盟するかで運命が決まってしまいます。本部だけでなく、加盟店を利益をだせる仕組みを整えているフランチャイズもありますが、大抵は本部だけが儲かる仕組みのとことが多く、騙されたという声が後を絶ちません。
募集の告知や説明会での内容を盲信するのではなく、実際の店舗を回ってみたり、オーナーさんに話を聞いてみてください。
ちなみに、フランチャイズは、本当の意味での起業とは言えず、どうしてもサラリーマン的な感覚が残ってしまうので注意しましょう。
まずは個人事業から始めよう
ロバート・キヨサキ氏のクワドラントを使って、個人事業の位置づけについて考えてみましょう。
クワドラントには、4つのタイプがあります。
- 従業員:会社に勤めるサラリーマン。自分の時間を切り売りして稼ぐ。
- 個人事業:起業して個人、または夫婦で働く。自分の時間を切り売りして稼ぐ。
- ビジネスオーナー:従業員を雇う、多店舗展開するなどして人に働いてもらう。
- 投資家:お金に働いてもらう。
パン屋の事例で考えてみましょう。まずパン屋を開店するにはパン屋さんに従業員として勤めて経験値を積んでいきます。従業員として働きながらパンの焼き方や経営ノウハウを学び、独立して個人事業としてパン屋を開店します。
そして、開店後、経営が軌道に乗ってきたら二店舗目、三店舗目と複数のお店を開くことでビジネスオーナーになるわけです。最終的に、ビジネスで稼いだお金を投資に回して、資産を増やしていくというのがクワドラントの考え方です。
クワドラントで大事なのは、従業員と個人事業はまったく違うように思えますが、実は同じであるということ。従業員も、個人事業も、結局自分の時間を切り売りして稼ぐので、稼げる額には限界があって、貴重な自分の時間を失うということです。
しかし、ビジネスオーナーになれば、従業員に働いてもらうことになるので、自分の時間が持てるようになり、さらに多くの人を雇って動かすことで個人事業よりも大きく稼げるようになるというのがポイントです。
なので、まずは個人事業から始めましょう。その後、法人成りしてビジネスオーナーを目指してください。また、最初の事業が成功したら別の事業を立ち上げて、複数の事業を運営しながら収入の柱を複数持つことも大事です。
最初の目標は年収1000万円
起業して儲かっている人もいますが、年収300万円、400万円ぐらいの人が多いのが現実です。リスクをとって起業して、年収300万円、400万円では、割に合いません。病気や怪我で働けなくなったり、将来のことを考えれば、個人事業で年収1000万円を目指してください。
年収1000万円であれば、将来に向けて投資もできるし、人材採用もできるので、個人事業で始めたら最初の目標を年収1000万円に設定してください。そして、年収1000万円を稼ぐには、何をすべなのか、逆算で考えましょう。
商品の価格をどうするか。月にどのぐらい集客できるか。何人が再購入してくれるか。全部数字をあげて考えてください。
起業して失敗する人は、大抵商品価格を安く設定しがちです。早く売上をあげなければと焦りすぎて、安値で売ってしまう人が多いのですが、結局安売りは自分の価値、商品の価値を下げるだけで売上にはつながりません。だからこそ、年収1000万円という目標を掲げましょう。そして、安値で売りたいという誘惑を振り切ってください。
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