レジリエンスを高めて「折れない心」をつくる9つの方法

パーフェクトマインド

最近、レジリエンスという言葉をよく聞くようになりました。

レジリエンスとは

「逆境から回復する力」
「折れることのない心」

という意味で使われている言葉ですが、
要は辛いことがあっても心が折れることがない強い精神力を持つということです。

ビジネスをしているだけでなく、普段の生活でも、逆境に置かれることや
辛い立場、キツい経験をすることは誰にでもあると思います。

そういったときに、レジリエンスを身に付けていれば、困難を突破できますよね。

そして、時代はますます不透明さを増していて、先が読みにくい時代なので、
不確実な時代を生き抜く術のひとつとして、レジリエンスが注目されるようになったのでしょう。

では、そのレジリエンスですが、ビジネスをするのであれば、絶対に身に付けておきたいですよね。

そこで、今回は、レンジリエンスを高めて、折れない心を作る方法について解説します。

普段、自分は打たれ弱いなと思っているのれば、必読の内容なので、最後までお付き合いください。

脱完璧主義

完璧主義の人は、レジリエンスが低く、逆境に弱いと言ってよいでしょう。

結果で評価されるビジネスの世界では、完璧主義は最強のように思いますが、実は違うんですね。

ビジネスで、いきなり100の結果を出すことはできません。
毎日、1でも、3でも、5でもいい。少しでもいいので結果を出すことが大事です。

しかし、完璧主義の人は、0か100かの思考なので、
毎日1や3といった結果では満足しません。

なぜ、結果が出ないのかと自問自答して、自分で自分を追い込んでしまいます。
そして、自信を失ってしまい、自分はダメな人間だとすら思ってしまうんですね。

これでは、ビジネスで結果を出すことはできません。

ビジネスで、完璧主義を求めるということは、ゴールのないマラソンを走るようなもの。
いくら走っても、いくら前に進んでも、ゴールは見てきません。

そうなると、モチベーションが低下して、ペースも乱れて、結局うまくいかなくなるんですね。

なので、完璧主義は捨ててください。そして、最善主義で考えるようにしましょう。

完璧を求めるのではなく、努力したことを評価する。
努力していれば、何らかの結果は出ますよね。それを評価してください。

仮に、失敗しても構いません。次に活かすための材料だと考えましょう。

完璧主義を捨て、最善主義をとることで、レジリエンスが高まり、逆境に強くなれるでしょう。

自分で自信を持つと決める

自分に対して、自信が持てないと、心が折れやすくなります。
最終的に、キツくなったときに、自信がなければ踏ん張ることができないですね。

なので、ビジネスで結果を出すには、自分に対して絶対的な自信を持つことが大事です。

では、どうやったら自信を持てるようになるかというと、
多くの人は、実績や経験がなければ、自信を持つことができないと思っているのですが、

まさにそれが罠なんです。

自信を持つのに、実績や経験といった根拠は必要ないんですね。

例えば、イチロー選手。

私と同世代でいまだに現役で、かつ世界で活躍しているプレイヤーで
大好きな選手で、尊敬しているのですが、

イチロー選手は、数々の実績と経験があるので、絶対に自分に対して自信を持っているでしょう。

でも、そんなイチロー選手でも、実績も経験もない最初があるんです。
最初にバッターボックスに立ったときは、当然、実績や経験なんてないわけです。

それでも、ヒットを打っているんですね。

つまり、実績がなくても、自分は絶対にヒットを打てる、
自分にはできるという自信があったから、結果を出すことができたわけです。

なので、実績や自信といった根拠は必要ありません。

自分は絶対にできると思い込むことが大事。自分で自信を持つんだと決意してください。

自分のキャパシティを理解しておく

心が折れないようにするには、自分がどういう状況に置かれているのかを
客観視することがとても大事になってきます。

しかし、自分を客観的に見ることできなくなり、
精神的に追い込まれる人がかなりいますよね。

なぜ、客観視することができなくなるのかというと、
自分のキャパシティを理解していないことが原因です。

誰にでも、自分のキャパシティに限界があります。

そして、レジリエンスの高い人は、自分のキャパシティを熟知していて、
冷静さを失わないために、キャパシティを超えたことは絶対にしないんですね。

キャパシティの範囲内で、自分のことをうまくコントロールしているわけです。

キャパシティの境界線を越えることはないので、
取り乱したり、慌てるといったことがありません。

だからこそ、心が折れるといったことが起きないんです。

自分のキャパシティを正しく理解する。

そして、自分のキャパシティを越えることなく、
自分がコントロールできる範囲で考えることを考えてください。

理想に執着し過ぎないようにする

「自分はこうあるべきだ」
「自分はこうなりたい」

といった理想があるでしょう。

理想があること自体、悪いことではありません。むしろ、賞賛すべきことですよね。
理想を掲げて、その理想の実現に全力投球するというのは、素晴らしいことです。

しかし、理想に捉われ過ぎるのは危険なので注意してください。

現在のように、猛烈な勢いで環境が変わっているなかで
掲げた理想を後生大事にして変えないというのは、環境に適応できなくなる恐れがあるからです。

ダーウィンの進化論にあるように

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。

ビジネスで成功するには、環境に適用していくことが大事です。

理想に執着し過ぎて、柔軟性を無くしてしまうのは、
ビジネスをするうえで致命的であると言えるでしょう。

理想への執着は、逆境に対して弱くなり、レジリエンスが低くなる原因です。

理想を掲げて、理想の実現に努力することは大事なことですが、
だからと言って、全部が思い通りにいくわけではないんですね。

環境が変わったら素早く適応していくことが、ビジネスで成功するために極めて重要。

最終的に、成功すればいいわけですから、理想に執着し過ぎて、
致命的な失敗をしたり、チャンスを失うことがないように気をつけましょう。

思い通りにいかないときは割り切って考える

先ほども言いましたが、全部が思い通りになることはありません。
いや、思い通りにならないことがほとんどだと言ってよいでしょう。

なので、思い通りにならなかったから、もう終わりだ、なんて簡単に思わないでくださいね。

簡単に思い通りにはならないのが当たり前なので、

「まあ、そんなもんか」

と割り切って考えることが大事です。

ビジネスで結果を出すには、うまくいかない原因を突き止めて、改善をし、再チャレンジする。
結果を出すには、このサイクルを回していくしかないんですね。

思い通りにならないときに、いくら悲しんでも、現実は何も変わりません。

レジリエンスが低くなるだけです。

悲観するのではなく、割り切って、
原因を突き止めて、改善をするという現実的な選択をしてください。

目標を細切れにしてマイルストーンを設定する

ビジネスは、長距離マラソンのようなものです。

目標を実現するために、走り続けるわけですが、
目標が大きすぎると、達成感が得られないのでモチベーションを維持するのが難しくなります。

もしかしたら、途中で諦めてしまうことになるかもしれません。

当然、そうなると、レジリエンスが低くなってしまいますよね。

そうならないためには、目標を細切れにすることが大事です。

大きな目標を掲げたら、その目標を細切れにして、マイルストーン(中間目標)を設定しましょう。

マイルストーンを設定すれば、中間目標をクリアするたびに達成感が得られるので、
モチベーションを維持し続けることができます。

また、ひとつずつ中間目標をクリアしていくことで、大目標の実現に近づいていくことができます。

なので、ビジネスという長距離走を完走するには、
目標を細切れにして、中間目標を設定することが大事だということを理解してください。

何かひとつに頼り切るという発想を捨てる

厳しい状況に追い込まれているときに

「もうこれしかない」

と思ったものがうまくいかなかったら、確実に精神的に追い込まれますよね。

ビジネスでもっとも危険な数字は「1」です。

たったひとつの方法、たったひとつのやり方、たったひとつの手段というのは、もっとも危険です。
と言うのも、仮にそのひとつがダメだった場合、万策尽きてしまうからです。

なので、精神的に追い込まれるのを防ぐには、代替案をつねに持つことを意識してください。

現在やっていることがダメなら、次はこれがある。それもダメなら、その次はこれがある。

といったように、2の矢、3の矢を用意しておくことが大事です。

  • たったひとりの顧客
  • たったひとつの商品
  • たったひとつの事業
  • たったひとりの社員

というように、選択肢がひとつしかないというのはハイリスクなので、
リスク分散の意味からも、何かひとつに頼り切るというのはやめましょう。

良い方向に進んでいると思い込む

普通、自分でビジネスをしているのであれば、努力していますよね。
絶対に、毎日頑張っていますよね。

だとしたら、「良い方向に進んでいるんだ」と言い聞かせてください。

本当に良い方法に進んでいるのかどうかを確認する必要はありません。
「良い方向に進んでいるんだ」と思い込むことが大事です。

自分で「良い方向に進んでいる」と思い込むことで、
プラシーボ効果によって本当に良い方向に進んでいく効果が期待できるからなんですね。

少なくとも、「事態は悪い方向に進んでいる」と思ってやるよりも、
「良い方向に進んでいる」と思ってやった方が、絶対に良い結果を得ることができるはずです。

そして、そう思い込むことで、余計な精神的負担、ストレスから解放されますよね。
途中で心が折れてしまうということも避けられるでしょう。

結果、良いパフォーマンスを生み出すことができるわけです。

なので、「良い方向に進んでいるんだ」と思い込むようにしましょう。

もちろん、思い込むだけではダメです。毎日頑張ることが前提なので、その点だけは忘れずに。

反省しますという口癖をやめる

うまくいかないときに「反省します」と言うのが口癖になっている人って多いですね。

しかし、反省したところで、現実は何も変わらないんですね。

反省をして、自分の悪いところを洗い出したところで、

結果的に「自分はなんてダメな奴なんだ」という思いが強化され、
レジリエンスが低下して終わってしまうんですね。

大事なことは、原因を突き止めて、改善をする。そして、パフォーマンスを向上すること。

改善をして、パフォーマンスの向上につながらない反省であれば、何の意味もありません。

また、「反省します」と言うだけで、何も改善しようとしないのは、現実逃避でしかありません。

パフォーマンスの向上につながらない反省は、絶対にしないでください。

まとめ

レジリエンスを高めて、折れない心を作る方法について解説しました。

人間、誰もが、失敗すれば落ち込みます。

しかし、落ち込んているばかりでは、現実は何も変わらないというのも事実。

なので、この記事を参考にして、レジリエンスを高め、
ダメージから早く回復できるようになりましょう。

そして、一歩でも前に進んでいくことを考えてください。

少しでもいい。前進することが、レジリエンスを高めることにつながるのですから。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

ランキング

  1. 1

    マネーの虎で抱き枕をプレゼンして批判されたチャンコ増田氏から学ぶ!起業して成功する要因とは!?

  2. 2

    元銀行員が、白いたい焼きのフランチャイズで脱サラ。最終的に、借金2,820万円を抱えて、家族が離散した話

  3. 3

    自分勝手な自己中人間ほど起業に向いている!

  4. 4

    初期投資がかからない初心者でも稼げるビジネス8選

  5. 5

    薩摩の教え・男の順序で学ぶ起業家の心構え

TOP