急増している人手倒産不足をどうやって回避すべきか!?

ビジネス

帝国データーバンクの調査によれば、

昨年2019年は人手不足倒産が過去最多を記録しました。

人手不足倒産とは、従業員が不足していることで
販売の機会が失われて収益が悪化し倒産すること。

前年比20・9%増で4年連続で過去最多で、
業種としては、サービス業、建設業、運輸業で集中していました。

これらの業界は、一般的に労働環境が悪く、
賃金も抑えられているので、自業自得という声もあるようですが、

でも、これ、おかしくないですか!?

逆に言えば、労働環境をよくする、賃金をあげれば、
人手不足倒産は回避できるということですよね。

ビジネスを継続できないような価格をつけることが間違っている


相談に来られる飲食店経営者の方も、人材を確保できないと嘆いています。

賃金をあげたくても、原材料費があがっているので、難しいと。

でも、原材料費がかかっているのであれば、価格に反映するべきですよね。

が、賃金をあげられないという経営者さんほど
価格をあげるという発想がまったくありません。

価格をあげて、賃金をあげる分の原資を確保する。

そして、賃金をあげれば、人手不足倒産を回避できるどころか、
優れたスタッフを採用することができるので、逆に業績を伸ばすことができるわけです。

実際、過去コンサルティングをした飲食店やサロン、美容院、学習塾などでも実践し、
売上、利益を大きく伸ばすことができました。

なので、業績を伸ばしたければ価格をあげるしかないのですが、
価格をあげるとお客に申し訳ないと言ってあげようとしません。

でも、ビジネスで大事なことは継続、発展。

継続すらできないような価格をつけて
商売していること自体が間違っているわけです。

価格をあげることに躊躇してはいけない


そもそも、ビジネスとは売り手と買い手双方に利益があるから成り立つもの。

一方が泣きをみるようなビジネスは、ビジネスとは言えません。

経営者の方のなかには、値上げするとお客が離れていくと思っている人が多いですが、
確かに、お客は離れていくます。

が、その離れていったお客は、
本当にあなたが商品サービスを提供すべきお客だったのでしょうか。

安物買いにしか興味がないただのタカリだったのではないでしょうか。

本当に価値のある商品、サービスを提供しているのであれば
ちょっと値上げしたぐらいで文句は言ってきません。

もし、100円値上げしただけで文句を言ってきたり、
離れていくようなお客は、本来相手にしてはいけない人たちです。

なので、価格をあげることに躊躇してはダメ。堂々と値上げしましょう。

価格をあげるには正当な理由が必要だ


とは言っても、ただ値上げするだけではダメ。

値段をあげる正当な理由があることが必要です。

例えば、飲食店であれば、内装がきれいで、接客が親切で丁寧。
挨拶も素晴らしく、野菜ラーメンの野菜を下手にケチろうとしない(笑)。

そういった価格に見合うだけの商品、サービスを提供することが必要です。

価値ある商品、サービスを提供すれば、まとなお客は納得してくれます。
そして、それはわたしがコンサルしたクライアントで実証済みです。

もちろん、離れていくお客もいますが、そういったお客はただのハイエナ、タカリです。

あなたから搾取することしか考えていない人なので、
逆に離れていったことについて喜ぶべきでしょう。

ビジネスを継続、発展させたければハイエナ客を追っ払おう!


ビジネスを成長させたければ、お客の入れ替え作業は絶対に必要です。

ビジネスが成長して、ステージが変わっていくごとに
合わせてお客のレベルも変わっていくのは当たり前のこと。

逆に、お客がまったく変わらないということは、ビジネスが停滞している証拠です。

価格をあげて客離れが起きることを恐れないでください。
むしろ新陳代謝を図っていくことは自然なことなので、

商品やサービスのクオリティをあげる努力をする。
そして、正当な対価を要求することを勇気を持って断行していきましょう。

自分やスタッフの給料はあげない。
商品やサービスの質をあげる努力もしない。
安い価格で売って全員が疲弊していく。

というのはビジネスのあるべき姿ではありません。

そんなことをしていてもハイエナ客に食われるだけで
誰一人幸せにはなれず、最終的には破綻することになるので、

自己犠牲的な発想は今すぐに捨てましょう。

島倉大輔島倉大輔

島倉大輔

経営コンサルタント。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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島倉大輔

経営コンサルタント。株式会社マーキュリーコンサルティング代表取締役。就職人気ランキングトップ企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」と信条にコンサルティングを開始。各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。博士(学術)。

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