新聞報道によると、20代、30代の若い人たちの間では、持ち家志向が強く、
若いうちに新築の高級マンションを購入している人が増えているそうです。
私が住んでいるところは品川シーサイドという場所ですが、
新しいマンションが次々に建てられていて、
随分と若い人たちが増えたという印象があります。
また、武蔵小杉や湾岸エリアに行くことがありますが、
街を歩いていると若い人たちやファミリー層をよく見かけます。
どうして若い人たちは、賃貸ではなく、
新築の高級マンションを買っているのでしょうか。
若い人たちが新築マンションを購入する理由
若い人たちが新築マンションを購入するのは、
- 異次元の低金利でローンが組みやすい。
- 社宅や家賃補助制度がなくなっている。
- 都心の不動産価格があがっているので、資産価値が低下しない。
などの理由が考えられます。
確かに、若い人でも低金利でローンが組めるといった
新築マンションを買いやすい環境が整っているので、
賃貸は家賃を払うだけで手元に何も残らないので無駄
と考える人は、マンションを買うでしょう。
しかし、いくら金利が安いからといって
若いときにマンションを買うのはハイリスクです。
若い人が新築マンションを買うのはハイリスク
まず、マンションを買ってしまうと、その土地に縛られることになるので、
簡単に、引っ越しや転職、子供の進学といった
人生のイベントにフレキシブルに対応できなくなります。
何が起きても、住んでいる場所を前提にして考えるので
誤った判断をくだすことにもなるでしょう。
また、長期ローンを組んでしまうと、
当然ローンを返済をしなければならないので、節約志向になりがちです。
実際、新築マンションを買った若い人たちはかなりの節約志向で、
買っていない同世代と比べて消費を押さえています。
そして、もっとも大事な自己投資すら節約してしまうことなんですね。
若いときにこそ、自分に投資をして、
自分の価値を高めていかなければいけませんが、
新築マンションを買った若い人たちは
その大事な自己投資までも節約してしまうわけです。
終身雇用制度や年功序列が崩れたなかで、
自分への投資はとても大事で、それを節約してしまうのは非常に危険だと言えるでしょう。
新築マンションの資産価値は下がっていく
現在、日本では少子化によって人口減少が進んでいて、
2033年には日本の住宅の3分の1が空き家になると言われています。
都内の新築マンションの資産価値は下がりにくいので、
いざというときはマンションを売ればいいと考えている人がいますが、
はっきり言ってそれは現段階での話であって、10年後、20年後、本当にそうかは疑問です。
新築マンションを作りすぎたせいで、
以前は完売していましたが、最近では売れ残り始めています。
また、中国人をはじめとする投資家が手を引き始めていて
新築マンションの価格も下がり始めてきました。
なので、売りたいと思っても、価格が下がり過ぎてしまって
売れないということも大いにあり得る話だということです。
中古物件をリノベーションすることを考える
終身雇用制度や年功序列が終わろうとしているなかで
若いときに莫大な借金をして新築マンションを買うのはハイリスクです。
確かに、低金利でローンを組めるので
お得な感じはするかもしれませんが
長い目で見たときに、本当にそれが正しい決断だったのかは疑問です。
私には、高値づかみで新築マンションを買って
莫大な借金というリスクを抱えただけにしか思えません。
なので、新築マンションを買うことはお勧めできません。
賃貸に住んで、家賃を節約して、自己投資に回すことが先決。
自分の価値を高めて稼げるようになったらマンションを買えばいいでしょう。
そして、どうしてもマンションを買うのであれば、
割高の新築ではなく、中古を買ってリノベーションするのが正解。
出回っている中古マンションでよい物件はかなりあるので、
魅力的な物件を安く手に入れることができます。
そうしたらリノベーションをして、自分が住みやすいようにアレンジすればよいでしょう。
若い人には、いろいろな人生のイベントが発生します。
が、住む場所やお金の自由を奪われてしまうのはあまりにも危険。
なので、若い人には、持ち家ではなく賃貸をお勧めします。
固定費をあげるのはリスクを高めること
そもそも、生活していくうえで固定費をあげてはダメ。
固定費をあげてしまうと、身動きがとれなくなって
適切な打ち手がとれなくなります。
固定費をあげないようにする。
もしくは固定費度を変動費にしていくことが大事です。
数千万単位でローンを組んで家を買う。
確かに、新築できれいないので、満足するかもしれませんが、
何十年もそのローンを本当に支払える自信がありますか?
給料が増えていくという確信がありますか?
低金利なので、新築マンションが買いやすいというのは、不動産会社の宣伝文句。
深く考えることもなく、安易に飛びついてはいけません。
固定費を増やすことがいかに危険かということを冷静に考えてみてください。
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