新型コロナウィルスの感染が拡大、
中国が1月末に団体客の渡航禁止を決めました。
それによって、中国からの訪日客が激減。
インバウンド需要がまったく期待できない状態に。
それにともなって、新型コロナウィルス発生後、
初となる経営破綻がついに発生してしまいました。
新型コロナウイルス発生後、初の経営破綻となる富士見荘
経営破綻したのは、愛知県西浦温泉にある観光旅館「富士見荘」
三河湾を望む景観と新鮮な魚介を使った料理で人気があって
2005年には約5億円の売上高を計上していました。
しかし、日本人観光客の減少にともなって売上が減少、
2013年には資金ショートを起こして経営破綻寸前にまで追い込まれましたが、
起死回生をかけて、日本人客ではなく、
中国の団体客にターゲットをシフトすることで経営を再建。
しかし、2020年1月の団体旅行の渡航禁止以降、経営が悪化。
先行きの見通しがたたなくなって、事業継続を断念しました。
富士見荘のビジネスモデルの特長
なぜ、富士見荘が、中国の団体客に人気があったのかというと、
素晴らしい景観や魚介中心の料理などの理由もありますが、
最大の理由は、利便性。
中部セントレアには中国の各地方からLCCが飛んでいて、
かつ、富士見荘は中部セントレアに近かったので、人気がありました。
そして、富士見荘は宿泊料金が安いので、
所得の低い層が利用している団体客から支持されていたわけです。
が、残念なことに、新型肺炎の影響で、団体客の渡航禁止が決定、
新型コロナウィルス発生後、初の経営破綻に追い込まれてしまいました。
地方経済が崩壊、貧困層に転落する人が続出する
富士見荘のようなビジネスモデルを採用しているホテルや旅館
地方にたくさんあるのですが、これから倒産ラッシュを迎えます。
ホテル、旅館だけでなく、周辺の小売業や飲食業、サービス業は、
中国人によるインバウンド需要に頼っていたわけですが、
新型肺炎によって完全にビジネスモデルが崩壊、
資金繰りが苦しいところから破綻していくでしょう。
そして、職を失って、中流層から貧困層、アンダークラスに転落する人が激増。
消費増税によって弱り切っている地方経済が
完全に崩壊する可能性が高いと言えるでしょう。
こういったときこそ、新型肺炎の影響を受けない
ネットをフル活用して乗り切ってください。
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