東洋経済で「貧困に喘ぐ女性の現実」というタイトルで
記事が連載されているのですが、ご存知でしょうか。
東京に住む女性、特に、結婚していない単身者、
または母子家庭、シングルマザーに焦点を当て、
彼女たちの貧困問題を特集しているのですが、
先日、その内容をまとめた書籍「東京貧困女子」が発売されました。
読んでいただければ、東京に住んでいる単身女性の
生活実態がひどいものであるかがわかるかと思います。
書籍「東京貧困女子」によれば、
東京で暮らしている単身女性の3分の1が貧困で、
例えば、手取り12万円で、安全のことを考えて
7万5000円ぐらいのところに住めば、
手元に残るお金は、たったの4万5000円。
当然、生活はかなり苦しいわけですが、
稼ぐために、非正規で働いている女性の15パーセントは
仕事をしながらアダルトビデオや風俗、水商売で生計を立てている
ことが報告されています。
実は、わたしも年に数件になりますが、風俗で働いている女性、
チャットレディで稼ぐ女性から相談を受けています。
過去には、スポーツ用品関係のショップを開業したが
まったく売上がたたないので、五反田の風俗で働いているという方もいました。
公務員や大手に勤めている人には理解しにくいかもしれませんが、
東京に住んでいる単身女性はかなり追い詰められているわけです。
東京は、家賃や物価が高く、生活コストがかかるので、
稼いでいる人でなければ、住みづらい土地です。
地方から奨学金を借りて進学し、東京に住んでいる女子大生のなかにも、
在学中にガールズバーやキャバクラで働いて、
奨学金の返済や生活費の一部にあてている人も少なくないというのが現状です。
貧困は日本全体が抱える問題である
こういった現実を見ると、
単身女性、シングルマザーの貧困は深刻な問題だ。
男性に比べて女性は差別されている。
短絡的に考える人がいますが、本質はそこではありません。
というのも、女性と同じく男性も追い詰められているからです。
男性の場合、水商売のように、仕事のない夜間に、
短時間で稼げるといった仕事はないので、余計に苦しい。
私も、起業当初は稼げなかったので、警備のバイトをやったことがありますが、
警備のバイトで年収100万円台で生活している人をたくさん見ました。
風呂なし4畳半のアパートで、銭湯は週に2回ほど。
そんなキツい生活をしている男性はたくさんいます。
なので、貧困については、男性、女性関係ありません。
もはや、日本全体の問題なわけです。
日本は大競争時代に突入している
「東京貧困女子」の詳細なインタビュー記事は、
貧困という現実をリアルに描写しており、問題提起として価値がありますが、
残念なことに、貧困を抜け出すために何をやるべきかという解が書かれていないんですね。
なので、貧困から抜け出す方法について私として意見をお話します。
まず、貧困から抜け出す前に、大前提として、
現在、日本は大競争時代に突入したということを理解してください。
男女雇用機会均等法が施行されて30年以上が経ちましたが、
同法の理念が完全に浸透して、もはや男性、女性の差別はなく、大競争時代に突入しました。
なので、大競争時代に勝ち残るには、
誰よりも価値を提供する、
または、誰もがやりたがらないことをあえてやる、
要はリスクをとるしかありません。
が、現実はどうかというと、貧困に陥っている単身女性、また男性は、
漏れなく、総務、事務、単純労働など、
現在の市場では価値が低いと見なされている仕事に従事しているんですね。
当然、総務や事務といった仕事を一生懸命に頑張っても、
世間では価値を提供しているとはみなされないので、高い給料はもらえません。
特に、女性は、総務、事務職を希望する人が多いですが、
大手でも、そういった仕事はリストラの対象になっているので、
誰もができる仕事を選んでも稼げないということを理解してください。
歩合制の営業職に応募しよう
では、どうすべきかということですが、
先ほど言ったように、価値を提供する、
またはリスクをとる、のどちらかを選ぶしかありません。
では、価値を提供するとは、どういう意味なのでしょうか。
ビジネスとは、お客に価値を提供して、対価としてお金をいただくこと。
なので、価値を提供するとは、営業職に就くということを意味します。
総務や事務、単純労働では、価値を提供していると評価されないので、
そういった仕事ではなく、営業職を目指してください。
実際にリクナビや転職サイト見ると、営業職はたくさんの募集があります。
性別での差別は一切ありません。学歴不問の会社もかなりあります。
営業職は、完全実力勝負の世界なので、
結果さえ出せば大きく稼ぐことができます。
なので、貧困から抜け出すために、積極的に営業職に応募しましょう。
採用される可能性が高く、歩合で収入を伸ばせるので、ぜひチャレンジしてください。
自分でビジネスを始めよう
もうひとつは、リスクとる、つまり、起業して自分でビジネスをしましょう。
起業というと構えてしまうかもしれませんが、
ネットやスマホを使えば、
飲食店のように最初に大きな投資をすることもなく
ビジネスを始めることができ、
ランニングコストもほとんどかからないので、大げさに考えないでください。
とは言っても、いきなり始めてもうまくいきません。
ビジネスで成功するために大事なのは、自己流に走らないこと。
時間やお金を無駄にしないためにも、
ビジネスのやり方をしっかりと学んでから、始めてください。
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