先日、クライアントが、
「島倉さんのおかげで、今期は売上も利益も過去最高でした!」
と報告してくれたので、すかさずわたしは、
「そうですか、おめでとうございます!でも、これからがめちゃくちゃ大変ですね!」
という返事をしました。
クライアントのお役に立てて、嬉しかったのですが、
心を鬼にして嫌みともとれるような返事をしたのですが、
でも、これって、嫌みでも何でもないんですね。
業績がいいときというのは一瞬。
毎年伸びていくと思いきや、実際はそうではありません。
むしろ、まだまだ伸びるぞというときに、
突然ガツンと落ち込むことがほとんどです。
なので、絶好調のときだからこそ、警告の意味も込めてあえて嫌みを言ったんですね。
コンサルティングを受けて、忠実に、かつ努力してもらえば、
業績なんて伸びるのは当たり前。
そもそも、イケてないからコンサルを頼んだわけで、
どん底から這い上がるのは誰でもできること。
でも、継続して稼ぐのはとても難しい。至難の業と言ってよいでしょう。
だからこそ、業績がいいときにこそ、次を見据えて動きだす必要があります。
業績が悪くなってから次の手を打つ人が多いですが、
正直言って、そうなった時点でもはや手遅れです。
苦しいときに、新しいことをやろうとしても、うまくいきません。
資金面でも余裕がないので、何もかも中途半端になってしまいます。
当然、銀行に掛け合ってもよい返事をもらうことはできないでしょう。
新しいことに取り組むのであれば、業績がいいときにこそ始めるべきです。
儲かったからといって、高級ブランド品や高級車を買ったり、
海外旅行などで浪費をしてはいけません。
新しいことを始めても、成功する確率は10パーセント程度。いや、それ以下かもしれません。
そのぐらい、新しいことを軌道に乗せていくというのは難しいんですね。
新しいことを始めて、軌道に乗せるまでは、時間的、そして資金面で余裕が必要です。
手持ちの自己資金だけで何とかしようとしても、
どうしてもやれることは限られてしまうので、
絶対に銀行から融資を受けて、勝負すべきです。
銀行も回収する必要があるので、積極的に応援してくれるでしょう。
なので、業績がいいから、浪費に走るのではなく、
新しいことにチャレンジして、新たな収益源をつくることを意識してください。
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