経営者にとって、経理は大変ですよね。
実際、面倒くさいお金の管理は妻に任せて、
自分は大事な仕事に集中するという人はかなりいますが、
妻に経理を任せていると高い確率で経営はうまくいきません。
と言うのも、ビジネスは基本的に投資していく必要があるわけですが、
いざ投資しようとしたときに、妻から反対されてしまうからです。
どちらかというと、妻は、家計の視点で投資を判断してしまうので、
自分の夫がやろうとしていることが、無駄に見えてしまうわけですね。
もちろん、必死になって妻を説得するのですが、
時間や労力が割かれてしまって疲弊することに。
毎回、投資をするときに、激しい議論になりがちで、
投資のタイミングを逸してしまうこともよくあります。
また、儲かっても、自分の好きなようにお金を使うことができないので、
自然とストレスが溜まってしまって、イライラしてしまい、ビジネスに集中できなくなります。
さらに、儲かっても自由にお金が使えないので、モチベーションの大きな低下になってしまいます。
妻の立場からすれば、うまくやりくりしたのは私だという意識があって、
儲かっていないときは、我慢してきたという気持ちが強いので、
お互い話し合ったとしても、結論が出ないこともよくあります。
夫婦喧嘩がエスカレートして、離婚に至るということも結構あるんですね。
もちろん、妻に経理を任せたらかならず失敗するということではありませんが
妻に経理を任せてうまくいっているケースというのは少数というのが実感です。
なので、経理については妻に任せるべきではないと考えています。
「任せている」のではなく「依存している」ことに注意
経営の基本は、投資。
ビジネスを拡大するには、その費用対効果を考えて、
必要なものに投資をしていく必要があり、その投資を決断するのが経営者の仕事です。
なので、妻に経理を任せることで、投資するかしないかを決められないというのは
決裁権や主導権を失っている状態だと言えるでしょう。
決裁権や主導権を失っている経営者に、会社経営ができるはずがありません。
もし仮にあなたがそういう状態にあるならば、
妻に「任せている」のではなく「依存している」ということに気付いてください。
建前は大事なことに集中するためというもっともらしい理由であっても、
時間がないからとか、面倒くさいから任せているというのが本音ではないでしょうか?
もしそうであれば、危険な兆候です。
依存する気持ちが1ミリあるだけでも、経営はうまくいきません。
要は、妻が悪いのではなく、依存している経営者が悪いということです。
だからこそ、正常な状態を取り戻すために、妻から経理を取り上げてください。
妻から経理を取り上げるためにやるべきこと
とは言っても、いきなり経理を取り上げたら妻から猛反発を食らうのは必至。
下手をすれば、浮気などを疑われて、大変な事態に発展してしまうでしょう。
なので、妻から経理を取り上げるには、段階的に進めていく必要があります。
そもそもですが、妻が経理に口を出しているのは、旦那を心配しているからなんですね。
妻のそうした気持ちを無下にしてはいけません。
最初は、妻と話をする機会を設けてください。
基本的に、妻が心配する気持ちになるのは、コミュニケーション不足が原因なので、
対話をする時間をしっかりととって、夫婦関係を再構築しましょう。
数カ月かけてそれをやったら、次は会社が置かれているステージについて説明してください。
会社が発展したきたことで、次のステージに行くには
経理をプロに任せる必要性がでてきたことを説明して納得してもらいましょう。
反対されるかもしれませんが、そういったときは
「経営コンサルタントのアドバイスで」
とコンサルタントをうまく使ってくださいね(笑)
(経営コンサルタントは因果な商売ですね)
こういった手順を踏むことで、妻から経理を取り上げることができるでしょう。
大事なことは、経営に関しての決裁権、主導権をあなたに取り戻すということ。
内助の功は、美しい話ではあるのですが、弊害があることを知っておいてください。
コメント