美容院、美容室、ヘアサロンなど、美容業界では、
年々競争が激しくなっている状態です。
全国展開しているコンビニの店舗数は約4万5000店前後。
美容院はなんとコンビニをはるかに上回る約23万店。
全国にある信号機が約19万機なので
美容業界の競争が過酷なものであるか、数字を見ただけでもわかりますよね。
そんな状況で、若い人が開業しているのですが、
たくさんのお店が集客できずに失敗しています。
美容業界で勝ち残るには、とにかく集客できるようになることが大事。
そこで、今回は、美容業界で勝ち残るための集客戦略について解説します。
もしあなたが、美容院、美容室、ヘアサロン、床屋の経営者で
- 新規のお客を集めることができない
- ドタキャンが頻発している
- 広告費が経営を圧迫している
- チラシを配っても反応がない
で困っているのであれば、読んだ後でかならず実践してくださいね。
質の良いお客だけを集めることを意識する
独立したらとにかく集客。新規客を集めることだけに集中しましょう。
お客がいなければ、素晴らしい技術を持っていても
提供することができないので、独立したら集客だけに注力してください。
とは言っても、質の悪いお客を集めてはいけません。
美容業界で、集客について最大の課題は、ドタキャンの問題。
質の悪いお客を集めると、ドタキャンが頻発して、機会損失が大きくなります。
また、リピートも期待できないので、
やみくもに、お客を集めてはいけません。
質の良いお客だけを集めることを意識しましょう。
ホットペッパーへの広告出稿をお勧めできない理由
さて、集客と言ったときに、
美容業界で常識となっているのがホットペッパーへの広告出稿。
![](http://mercuryconsul.net/wp-content/uploads/2019/03/hot.jpg)
わたしのクライアントでも、9割のお店が
ホットペッパーに広告をだしていました。
ホットペッパーと言えば、業界トップのサイトなので、
広告をだせば集客できそうなイメージがありますよね。
でも、残念なことにホットペッパーに広告をだしても、
ほとんどの場合、費用負けすることになるでしょう。
なぜかというと、
とにかくライバルが多すぎるからです。
例えば、あなたのエリアのお店を調べてみてください。
都内であれば、普通に100店舗近くあるはずです。
そんな数多くのライバルがいるなかで
広告をだしても、結局埋もれてしまうんですね。
また、ホットペッパーは金額が高く、
ホットペッパーのなかで上位表示させるには、
月30万円ぐらいの費用が必要。
独立したばかりの人にとってはかなりの負担です。
しかも、お金をかけて上位表示できたとしても、
ホットペッパーにはクーポン目当ての質の悪い客が多いんですね。
割引目当てで店舗を渡り歩いている人ばかりで、リピートを期待できません。
美容業界を専門にしているコンサルタントのなかには、
ホットペッパーへの広告を勧める人がたくさんいますが、
現実を知らない机上の空論だと断言します。
そういったコンサルのアドバイスを聞いても、
広告にお金を垂れ流して終わるので、注意してください。
広告サイトを使って集客する
まず、新規にお店をオープンさせたら、広告を使って集客しましょう。
先ほど、ホットペッパーはやめた方がいいというお話をしましたが、
他の広告サイトは費用を抑えながら集客できるので、積極的に使っていきましょう。
広告サイトには、
- 成果報酬制サイト
- 月額課金制サイト
があります。
![](http://mercuryconsul.net/wp-content/uploads/2019/03/rakuten.jpg)
成果報酬制の代表的なサイトは楽天ビューティーです。
業界2位の規模で、予約1件当たり1,000円(初期費用に5万円が必要)。
![](http://mercuryconsul.net/wp-content/uploads/2019/03/beautynavi.jpg)
月額課金制の代表的なサイトは、ビューティーナビ。
月4,000円から利用できるので、負担になりませんよね。
ホットペッパー以外の成果報酬制サイトと月額課金制サイトを
組み合わながら使っていくことで、費用を抑えて集客していきましょう。
(1)地域でもっとも強い広告サイトに出稿する
広告サイトを使うときに、注意して欲しい点があります。
ひとつは、地域によって強いサイトが異なるということ。
例えば、「美容室 ◯◯」「床屋 ◯◯」といったように、
美容院+地名、床屋+地名で検索してみてください。
検索結果に、楽天ビューティーやOZmall、EPARKビューティー、エキテンなど、
ホットペッパー以外の広告サイトが上位表示されることがありますが、
もしそうであれば、それらのサイトがその地域で強い広告サイトになるので
その広告サイトで広告を出稿しましょう。
仮に、ホットペッパーがトップに表示されていたとしても、
掲載件数や費用、客質などの理由で、ホットペッパーはお勧めできないので、
ホットペッパーの次に表示されている広告サイトを使うことを考えてください。
(2)広告サイト内で上位表示を狙う
もうひとつは、広告サイト内での上位表示を狙うということ。
広告サイトに出稿するだけでは、上位表示されないので、
上位表示させてくれるオプションをあわせて申し込みましょう。
地域でもっとも強い広告サイトを使う。
そして、広告サイト内で上位表示させれば
広告サイトを使って効率よく集客することができます。
なので、独立したらすぐに広告サイトに出稿して、新規客を集めていきましょう。
オウンドメディアを意識したホームページをつくる
広告で集客ができ、利益がで始めてきたら、
お店のホームページをつくっていきましょう。
ネットで集客するには、SEO。
検索結果で上位表示していくことが大事です。
そのためには、いわゆるよく見かけるお店のホームページではなく、
お客が求めている情報を盛り込んだオウンドメディアサイトを立ち上げてください。
また、お店の魅力を伝えるために
- プロフィール
- スタイルギャラリー
- スタッフ紹介
- お店のこだわり
などの情報を掲載していきましょう。
特にポイントになるのが、こだわりの部分。
「短髪カットが得意」「昔ながらの陰気な床屋ではなく、オシャレで明るいお店」
といったお店のこだわりの部分をしっかりと訴求していきましょう。
お店のこだわりについて、納得、共感してくれる人だけが
将来的にリピートしてくれる質の良いお客になるので、
とにかくお店の売りをはっきりさせることが大事。
間違っても「安くカットできる」「どのようなスタイルでもOK」など、
何のこだわりも感じられない、お店の価値を下げるような情報を掲載しないでください。
![](http://mercuryconsul.net/wp-content/uploads/2019/03/beauty.jpg)
長期に渡って、集客し続けるには、
オウンドメディアを意識したお店のサイトづくりが必須なので、
オウンドメディアに適したテンプレートを活用して、魅力的なサイトを完成させましょう。
なお、広告サイトやホームページといったネット集客だけでなく、
街頭でのチラシの配布や新聞折り込みも有効なので、
アナログ集客も忘れずに行ってください。
割引キャンペーンとプレゼントを効果的に使う
広告サイトやホームぺージ、チラシなどを見たときに
興味を持ってもらうには、惹きつける仕掛けが必要です。
そこで、ぜひやってもらいたいのが、割引キャンペーンとプレゼント。
「なんだ、割引か」と思うかもしれませんが、
ただ安くするだけの割引を行ってはいけません。
お客を集めると同時に、しっかりと利益のでる割引を行いましょう。
(1)効果的な割引キャンペーンの方法
では、どうするかというと、平日の昼間のように、
お客が来ない暇な時間帯に割引をして集客します。
割引する対象を絞り込み、割引をする理由を明確にすることが大事。
「平日◯時から◯時限定、新規の◯◯大学のお客様割引キャンペーン実施中。
平日、比較的空いている時間帯なのでできるキャンペーンなので、
勉強で疲れた頭をリフレッシュするためにも利用してみてくださいね!」
といったコピーであれば、ただ安くしているという風にはとられません。
かならず、対象を絞り込み、割引理由を明確にすることを忘れないでください。
また、割引については、総額に対して割引するのはやめましょう。
例えば、カットとヘッドスパの総額を2割引きにするのではなく、
カットした方限定でヘッドスパ2割引きという設定にしてください。
そうすることで、ヘッドスパを注文してくれる方を増やすことができます。
(2)お金がかからないプレゼントを用意
さらに、来店してくれたら、何かしらプレゼントをしてください。
だからと言って、お金をかければコストがかさむだけなので
ディーラーさんが配っているサンプルをプレゼントしましょう。
無料でもらえるサンプルであれば、お金がかかりませんよね。
そして、お客も喜んでくれるので、ぜひ試してみてください。
高リピート率を生み出す仕掛けづくり
最後に、高リピート率を生み出す方法について解説します。
価格だけでお店を選ぶ質の悪いお客ではなく、
お店のこだわりについて、納得、共感してくれている、質の良いお客だけを集客しているので、
基本的にリピートしてもらえる基盤はできているのですが、
高リピート率を実現するには、もうひと押し必要です。
それは、次回来てもらえるように、毎回そのきっかけをつくるということ。
例えば、お客との会話のなかで、おいしい蕎麦屋さんの話をしたら、
「次回また詳しく聞かせてくださいね」と言って、再来店の動機づけをしておきましょう。
また、後日、葉書や手紙などのサンキュレターのなかで
会話したことについてかならず触れてください。
その際、絶対に売り込みをしないでくださいね。
基本的にリピートしてもらえる状態にあるので、
売り込んで嫌われてしまったら元も子もありません。
大事なことは、お客との関係維持。
サンキューレターで関係を維持することが、リピートにつながることを理解してください。
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