昨年の8%から10%への消費増税。
新型コロナウィルスによる休業要請、営業自粛。
などで、大手であっても経営危機を迎えている状況ですが、
そもそも、大手は45歳以上の社員、50代バブル組のリストラを加速しており、
本社機能や間接部門の合理化をはかって、ローコスト経営に転換しようとしていました。
当然、その動きはまったく変わっていません。
学歴、実力、実績があるハイスペック人材であっても、
人員削減でリストラされてしまう厳しい時代なので、
定年まで働いて、退職金で悠々自適の生活というのは、もはや夢物語。
実力のある人はやはり起業の道を選ぶべきでしょう。
そういった流れのなかで、独立、起業の相談をよくいただくのですが、
なかには、起業すると相当ヤバいことになるという人を結構見かけます。
そこで、今回は、絶対に起業してはいけない人の特徴について解説します。
絶対に起業してはいけないタイプの人
では、どういった人が起業してはいけない人なのかというと、
それは、サラリーマンとしてうまくやっていけないので、仕方なく起業を選ぶという人です。
結構この手のタイプの人は多いのですが、
悪いことは言わないので、起業はやめた方がいいでしょう。
と言うのも、そういうタイプの人で成功した人を見たことがないからです。
◯◯◯がダメだから次は◯◯◯をやればうまくいくのでは、
というような甘い考えの人が起業して成功するはずがありません。
そういう人は、巷にある起業塾や創業セミナーに通って
お金を吸い上げられて最終的に起業しないという結論で終わる、
または、起業してうまくいかずに借金を抱えて自己破産するのがオチです。
なので、サラリーマンがダメなら取りあえず起業すればいいという
軽いノリで起業するのはやめましょう。
そこまで、起業は甘くはありません。
代理店や下請けで起業するはハイリスクである
また、起業する人のなかには、
元いた会社から仕事をもらって独立する、
代理店や下請けになって起業する人もいるのですが、
ぶっちゃけ、やめた方がいいでしょう。
普通、起業してすぐに仕事があることはないので、
最初から仕事を回してもらえるのは好条件なのですが、
そういった関係が長く続くことは稀で、
途中から契約の条件が悪くなったり、
突然契約を打ち切られることがよくあります。
そもそも、起業で絶対にやってはいけないのは1社のみとの契約。
その契約が終われば、収入が絶たれてしまうことになるので、
そういった1社に依存するような起業は避けるべきです。
さらに言えば、代理店や下請けは、元請けに依存しているので、独立とは言えないですよね。
やはり、契約を1社に絞る、売上が1社からしか発生しないという状態は絶対に避けるべきです。
数字の「1」と「3」のときに危機がやってくる
最後に、起業すると数字の「1」と「3」のときに
大きな危機がやってくることを理解しておいてください。
例えば、売上で言えば、1億、3億、10億に壁がある。
年収で言えば、1000万円、3000万円、1億円それそれにハードルがある。
期間で言えば、1年、3年、10年に
会社の存続を揺るがすような大きなトラブルが発生するということです。
もちろん、若干のズレはありますが、
数字の「1」と「3」がつくときには何か起きると思っておいた方がいいでしょう。
起業して、同じビジネス、同じ社員、同じ環境、同じ取引先が続くはずがありません。
随時、会社やビジネスが成長していくごとに、
社員も環境も取引先も変わる。
もっと言えば、ビジネス自体も変わるのが普通です。
創業メンバーも1年も経てば誰もいなくなる。
信頼していた社員が、他の社員を引き連れて辞めてしまう。
というのは当たり前のことです。
起業したら右肩あがりで急上昇というようなシンデレラストーリーはまずありません。
売上を伸ばしていく、会社を大きくしていくなかで大きな試練がやってくる。
起業するのであればそれを乗り越える覚悟が必要です。
起業は万人向けのものではない
冒頭、お伝えしたように、
サラリーマンとしては無理だから、取りあえず起業してみる
という考え方は、人生を捨てることになるので、絶対にやめてください。
誰でも簡単に起業できる。
起業は難しくなんてない。
というようなフレーズをよく見かけますが、それは大嘘。
起業は、万人向けのものではなく、明らかに適性がある。
それは、折れない心、不屈の精神があるかどうかということです。
新型コロナウィルスの影響で、売上9割減。
取引先、社員から突き上げを食らって、保証会社から家賃遅払いの督促が来る。
取りあえず融資を申請したが、借金が膨らんで返せる見込みもない状態。
精神的に追い込まれて病んでしまう。自殺が頭をちらつく。
そんな状況下でも、頑張れる胆力のある人だけが起業に向いています。
精神的に弱い人は、残念ですが起業には不向きなので、諦めてください。
だからこそ、いきなり起業してはいけません。
まずは副業を始めて、自分には起業する素質があるかどうかを判断してみてください。
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