隙間時間を活用しましょうみたいな話、よく聞きませんか?
ビジネス書やビジネス系の雑誌なんかを見ていると
定期的に掲載されているテーマなんですが、
わたしは、いつもこのテーマを見るたびに違和感を感じます。
そこで、今回は、隙間時間の活用について考えてみたいと思います。
隙間時間を活用してもやれることはたかが知れている
そもそも、隙間時間とはどういった時間でしょうか。
目的地までの移動時間
食後の空いている時間
などですよね。
こういった時間、何もしないのは無駄なので、有効に活用しましょうというのが
隙間時間の活用という話になるのだと思いますが、
本当に、隙間時間を活用することができるでしょうか。
例えば、飛行機や新幹線で移動するのであれば、ある程度まとまった時間がとれますが、
満員電車やタクシーでの移動は、あまり集中できないですよね。
もちろん、満員電車のなかでも、音声ファイルを聞くとか、
ビジネス書を読むこともできますが、わたしはしません。
と言うのも、満員電車は人の乗り降りが激しく、
悪臭をはなっている人もいるので、集中できないからです。
たまに、満員電車こそ集中できると言う人がいますが、そういった人を見ても、
本当に隙間時間を活用できているかどうか、イマイチピンとこないんですね。
ビジネスは結果がすべてなので、本当に隙間時間を活用することで
どのぐらいの結果、つまり数字があがっているのか見えてこないからです。
食後の空いている時間を有効活用しましょうという議論も
本当にそれが正しいかどうかも疑わしいんですよね。
食後の空いている時間はすべてが無駄ではありません。
人間、集中できる時間には限界があるので、適度に休憩を入れる必要があります。
また、食後、仕事にすぐに取りかかるよりも、
数分程度、昼寝をした方が生産性があがることが研究で明らかにされているので、
食後は、仮眠や休憩の時間をとった方が絶対にいいでしょう。
隙間時間を活用するいう話は、勇ましく感じられますが、実際どれだけ効果的なのか疑問です。
隙間時間が生まれる仕事の仕方そのものがおかしいことに気づこう
隙間時間を活用するという話に、わたしが違和感を感じるのは、
「なぜ、そんなに隙間時間の活用を考えなければならないほど、隙間時間が生まれてしまうのか」
ということなんですよね。
ビジネスやライフスタイルを最適化すれば、隙間時間なんて生まれません。
例えば、移動時間については、自分がお客のところに訪問しなければいいだけの話。
お客に来てもらうこともできるし、Skypeなどを活用することもできるはずです。
何でもかんでも、自分が動くことが仕事をしていることにはならないんですね。
実際、わたしは、クライアントとお会いしますが、
東京のオフィスまで来てもらっています。
クライアントに来てもらうことで、移動すること自体をなくしているわけです。
最近では、まとまったノウハウを講座にして販売しているので、
クライアントと対面する時間すら少なくなっています。
つまり、ビジネスを最適化することで、隙間時間なんてまったく生まれないんですね。
このように、ビジネスやライフスタイルを最適化すれば、隙間時間そのものが生まれません。
世間では、隙間時間を有効活用しようということが注目されていますが、
隙間時間そものを生み出さないようなビジネスの最適化をはかることが大事。
隙間時間をどのように活用するかということで悩んだり、考えたりすること自体が無駄。
そういったことに思考や時間を使うのであれば、ビジネスに割り振るべきです。
もしあなたが隙間時間の活用で悩んでいるのであれば、
ビジネスやライフスタイルの最適化を考えてください。
隙間時間の活用という「見せかけの効率化」に騙されないようにしましょう。
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