日本女子バレーボールチームが、
W杯バレーボール大会で世界ランク1位のセルビアを見事に破りました。
指揮していたのは、名将とも言われている中田久美監督。
そんな中田監督が、日本代表の前に
監督を務めていたのが久光製薬スプリングスですが、
久光製薬スプリングスの監督時代に選手に行った
意識改革の手法が素晴らしいので、今回ご紹介したいと思います。
目指すべきゴールの設定とやるべきことの明確化
久光製薬スプリングスは、
決勝に残ったことがあっても、最終的には勝てない決定力にかけるチームでした。
中田監督は久光製薬スプリングスの監督に就任したときに、
「なんだかチャラチャラしている」
という印象を持ったそうで、とにかくマインドを変えることが急務だと思ったそうです。
そこで、選手たちに「どこを目指すの、このチームは?」と質問しました。
すると、選手たちは「優勝したい!日本一のチームになりたい!」と返答。
そこで、中田監督は
「だったら日本一になるための練習をしようよ。じゃあそのために何が必要か書くね!」
と言ってホワイトボードにやるべきことを書き出したそうです。
つまり、中田監督はチーム全体をまとめて
ひとつのベクトルに向かって突き進んでいくために、
目指すべきゴールを設定して、
やるべきこととその基準値を明確にしたわけです。
ゴールの設定ややるべきことの明確化は当たり前のことですが、
勝てないチームはこういった当たり前のことすらできていない。
だからこそ、中田監督は当たり前と思われていることから見直しをして
意識改革を進めていったわけです。
徹底した整理整頓
次に、中田監督が手をつけたのは、整理整頓の徹底。
中田監督が就任したてのころは、
合宿所には私物が散らばっていて、やめた選手のタンスまで放置されている状態。
要は、まったく片付けがされていないわけです。
その現状を見た中田監督は、選手を集めて
「これではダメ。日本一になれない。すぐ片付けなさい!」
と片付けを指示して、合宿所の掃除はもちろん、、
体育館の掃除当番を決めて整理整頓を徹底しました。
なぜ、整理整頓を徹底したのかというと、
汚い状態を何もなかったかのように流してしまう人が、
自分たちのチームの問題に気づくことは不可能だと考えたからです。
結果、整理整頓の徹底によって意識改革が行われて
久光製薬スプリングスは、
皇后杯
Vプレミアリーグ
黒鷲旗大会
日韓Vリーグトップマッチ
国体
の5冠を制する強豪チームへと生まれ変わることができたわけです。
当たり前のことを「やり切る」「やり抜く」「やり尽くす」ことが大事
以前、チームメンバーには
試合に勝つにはコートのなかだけしっかりしていればいい
という考え方があったそうですが、
中田監督はその考え方を一蹴。
意識改革は日常生活からと考えて、整理整頓の徹底から始めたそうです。
目指すべきゴールを設定して、アクションプランと基準値を明確にする。
そして、整理整頓をして意識を変えていく。
これは、ビジネスにも完全に当てはまる話ですよね。
当たり前の話ですが、案外これができていない。
そして儲かっていない会社ほどこういった基本が疎かになっているわけです。
つまり、凡事徹底。
結果を出すには、当たり前のことを
当たり前以上のレベルでやることが大事。
なので、当たり前のことを、馬鹿にすることなく、
最後まで「やり切る」「やり抜く」「やり尽くす」ことを意識しましょう!
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