「めちゃくちゃいい商品なのに、なぜ売れないのだろう。」
「原価が高いのに、なぜウチが選ばれないのか。」
「ウチよりもしょぼいのに、どうして売れているんだ!?」
と思ったことありませんか!?
こういったことは本当によくある話で、
売るためには原価率をあげて、商品の質をあげることが必要だと
考えている人がとても多いのですが、それは大きな間違いです。
実は、商品の質をあげればあげるほど、売れなくなるんです。
嘘だろ!?と思うかもしれませんが、これが真実です。
では、なぜ、商品の質をあげればあげるほど、売れなくなるのでしょうか。
なぜ、商品の質をあげればあげるほど、売れなくなるのか?
商品の質をあげればあげるほど、売れなくなるのは、
単純な話、商品の質をあげる努力をしている間に
競合、ライバルにお客をとられてしまうからです。
商品の質をあげれば、満足度があがる。だから売れる!!
と思って、商品の質向上に時間とお金をかけている間に、
頭のいいライバルは、売ることに全力投球するわけです。
商品の質をあげることに努力しているということは、
売ることをサボっていることになるので、
結果、競合にお客をとられてしまうんですね。
例えば、今、昔ながらの理容店が苦戦していますが、
それは、カットやシャンプー以外のサービスを加えて
サービスの質を向上させる努力ばかりして、
売るための努力を怠ったからです。
なので、1000円カット店に負けてしまったわけです。
もちろん、昔ながらの理容店のニーズが消えるわけではありませんが、
お客のニーズがどのように変化したのかは明白ですよね。
当然、お客のニーズの変化に対応していく=売る努力をすることが大事。
求められていない過剰サービスに時間やお金を投入しても
売れることはないので注意してください。
商品の価値を決めるのは売り手ではなく、買い手のお客である
競合、ライバルの商品やサービスを見ると、
「ウチの商品の方ががはるかに勝っている!」
「ウチの方が技術力が高い!!」
と思ってしまうのですが、それは売る側の勝手な判断。
最終的に、商品の価値を決めるのは売り手ではなく買い手=お客です。
商品やサービスの質を向上するのって、安心感が得られるんですよね。
質向上の努力をしているときは、やっている感、満足感を得られる。
そして、質が向上したので、勝手に売れると思いこんでしまう。
まさにこれこそが罠なんです。
繰り返しますが、商品の価値を決めるのはお客。
あなたではありません!
商品の質が勝っていると思うのは勝手な思い込みで
余計な機能、余計なサービスに、
お客がうんざりしているかもしれないのでご注意を。
社長の仕事は、マーケティングだ!
現時点で、あなたが売っている商品、サービスのレベルが
競合、ライバルのものよりも上なのであれば、
商品の質をあげることにあまり意味がありません。
もし売れないのであれば、別の原因があるので、そちらを検討してください。
ぶっちゃけ、商品の質が低かったとしても、
満足しているお客はもうすでにいるので、
売れないのは、別のところに原因があるはずです。
以前は、商品の質がよければ、それだけで売れました。
が、現在は、同じような商品、サービスが乱立していて、
どの商品が本当によいものなのか、ぱっと見ではわかりません。
だからこそ、商品の質をあげるのではなく、
商品の質のよさを訴求していくことに力を入れてください。
社長がやるべき仕事は、商品の質をあげることではありません。
社長の仕事は、マーケティング。
売る努力をすることなので、間違わないでくださいね。
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