ネットでも、オフラインでも、商品の魅力を伝えて、見込み客に動いてもらうには、
セールスライティングやコピーライティングの技術、テクニックが必要ですが、
なかでも、特に重要になってくるのがキャッチコピーです。
なぜなら、どんなに内容のあるいいことを言ったとしても、
見込み客から見てもらえなければ、ただのゴミだからです。
まず、見込み客の注意を惹きつけることが重要で、その役割を果たすのがキャッチコピーです。
が、初心者がつくったキャッチコピーを見ていると、勘違いしているようで、
おかしなキャッチコピーが見られます。
そこで、今回は、初心者がキャッチコピーをつくるうえでやりがちな失敗と
反響を得られるキャッチコピーをつくるうえで気を付けるべきポイントをお話します。
初心者がキャッチコピーづくりでよくやる失敗
反響のとれるキャッチコピーをつくるには、基本となるパターンや法則を学んで、
素直にそれに当てはめてつくることが大事ですが、
初心者はすぐに自己流や勝手な思い込みでつくってしまうんですね。
そして、当然ですが、反響がとれずに失敗するわけです。
特に、初心者が「これはイケるはずだ!」と思い込んでいる
3つの失敗パターンがあるのでご紹介します。
(1)奇抜なことを言いたがる
見込み客の注目を集まればいいんだということで、
初心者がやってしまうのが、奇抜なことを言ってしまうということですね。
例えば、「あたたたたーーーーーーーーーーーっ!」というコピーで失敗した人がいました。
これは何かというと、北斗の拳という漫画で、主人公であるケンシロウが、
目にも止まらないほどの速さの連続攻撃を叩き込むときに叫ぶ言葉なのですが
確かに、知っている人でも、知らない人でも、
奇抜なコピーなので、目に留まるので、大量のアクセスを集めることできます。
そして、奇抜なコピーで惹きつけておいて、
「さて、先ほどの叫びとは関係のない話なのですが・・・」と本題が始まるのですが、
先ほどのコピーとまったく関係のないコンテンツだったので、客離れが起きてしまいました。
奇抜なコピーだけで引き寄せられただけなので、そういう結論になるのは当然ですよね。
なので、何でもかんでもたくさんの人を惹きつければよいというものではありません。
キャッチコピーの役割は、本当に見てもらいたい見込み客だけを惹きつけること。
味噌もクソも関係なく、とにかく集めればいいという姿勢でやっていると、
見てもらいたい大事なコンテンツが万人受けするものになってしまって、
狙っている見込み客に刺さらないものになってしまうので注意してください。
買う気もない、興味もない人を、奇抜なコピーで集めようとしないでくださいね。
(2)カッコつけようとする
初心者がやりがちなのが、カッコつけようとすること。
ナルシストなのか何なのかわかりませんが、カッコつけようとして、中身はないけど
言葉だけはカッコいいコピーをつけたがる人がとにかく多いですね。
自分は最高の出来だと思っているんでしょうが、
反響がとれず、最高にカッコ悪いので、気を付けてください。
代表的なのが、「輝かしい女性」「可愛いままで」「努力は裏切らない」みたいなものですね。
自分に酔っているだけで、まともな客層には刺さりません。
もちろん、こういったコピーに反応する人はいますが、
経験上、かなり痛い人たちが集まって来るので、そういった客層を相手にするのであれば別ですが。
繰り返しますが、キャッチコピーは、狙った見込み客だけに振り向いてもらうこと。
こういったキラキラワードで、味噌もクソも集めてしまうと、
後々、トラブルの元になるので、気をつけましょう。
(3)全部を盛り込もうとする
キャッチコピーは、狙った見込み客だけに興味を持ってもらい、振り返ってもらうこと。
つまり、興味を持ってもらうことがキャッチコピーの役割であって、
欲しいと思ったり、買いたいと思ってもらうことが目的ではないということを理解してください。
が、初心者の場合、勘違いをして、キャッチコピーで売ろうとしてしまうんですね。
なので、キャッチコピーが長文になってしまって、
何を訴えたいのか、まったくわからないものになってしまいがちなので、注意しましょう。
あくまでも、キャッチコピーは、「おもしろそうだな」「もっと知らいたいな」と
思ってもらうためのもので、見込み客とのファーストコンタクトだと思ってください。
会っていきなり「買ってください!」「絶対にこれがおすすめですよ!」と言われたら
あなたならどう思いますか?
うっとおしいな、ウザい、といった反応になりますよね。
キャッチコピーに盛り込み過ぎるということは、まさにそれと同じことなんですね。
なので、見込み客との関係を構築する最初の一歩であるという位置づけを忘れないでください。
キャッチコピーをつくるときに気をつけるべき3つのポイントとは?
先ほどは、初心者がキャッチコピーをつくるうえでついやってしまう失敗についてお話しました。
さて、今後はそれを踏まえて、反響のとれるキャッチコピーをつくるには
どういったことに気をつけるべきか、3つのポイントについて解説します。
(1)ペルソナを定義する
キャッチコピーは、狙っている見込み客だけを振り向かせることが目的です。
狙っている見込み客のことを、マーケティングではペルソナと言いますが、
事前にペルソナをきちんと定義することで、反響のとれるコピーをつくることができます。
反響がとれないという場合、大抵ペルソナを定義していないんですね。
なので、誰を振り向かせたいのかまったくわからないコピーをつくってしまうわけです。
例えば、痩せたいと思っている女性といっても
「入学式や卒業式などが近くに控えていてすぐに痩せる必要がある人」
「糖尿病の疑いやメタボを指摘されていて痩せる必要がある人」
「結婚を意識してプロポーションをよくするために痩せたいと思っている人」
「産後太りを解消したくて痩せたいと思っている人」
「食事制限や過度な運動をせずに楽して痩せたいと思っている人」
「筋力をつけて、基礎代謝を高めて痩せたいと思っている人」
など、あらゆるニーズを持った人がいるので、
ペルソナを定義しなければ、曖昧ではっきりしないキャッチコピーになってしまうでしょう。
ペルソナを定義することで、キャッチコピーだけでなく、
オウンドメディアやメルマガのコンテンツ、コピーライティングや商品の見せ方など
全部のマーケティング活動の精度があがるので、絶対にやっておくべきです。
(2)ベネフィットを打ち出す
先ほど、初心者がやりがちな失敗として、奇抜なことを言いたがるということを指摘しました。
キャッチコピーで奇抜なことを言えば、興味を持ってはもらえるのですが、
後のコンテンツとは無関係なので、客離れが起きてしまいます。
では、どうやったら興味を惹きつけることができるのかというと、
もちろんペルソナを定義することが前提になりますが、
キャッチコピーのなかでベネフィットを打ち出してください。
「悩みを解決すると自分もこうなれるんだ!」
というように希望を感じることができれば、もっと先を知りたくなりますよね。
なので、キャッチコピーのなかにベネフィットを入れるようにしましょう。
なお、ベネフィットについては、
「お客が買っているのは【商品】ではなく【ベネフィット】だ!」
で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
(3)無駄なことを言わないようにする
初心者がつくったキャッチコピーを見ていると、冗長で、無駄な言葉が多いですね。
「この言葉、いらないのでは?」
「長いだけで、何の意味もないのでは?」
と思うことがよくあるのですが、意味のない言葉を入れ過ぎていることが原因です。
キャッチコピーの長さはどのぐらいがいいのかということをよく質問されるのですが、
無駄なことを言わずに、自分が言いたいことが全部言えている状態が正解です。
なので、長い方がいいとか、短い方がいいといった議論は不毛で、
全部の単語に意味を持たせて、無駄のないコピーに仕上げることが大事です。
なので、自分がつくったコピーを見返して、
「自分が言いたいことが全部言い尽くせているのか」
「無駄な言葉や表現が冗長になっていないか」
を確認するようにしてください。
無駄をなくすために、短くすればいいというわけではないのですが、
家は建てるな!
はみがき歯で歯を磨くな!
ダイエットはもうやめろ!
健康食品業界の底知れぬ闇
砂糖がカラダにもたらす恐ろしい真実
といった短めのコピーでも、言いたいことが表現できていれば反響はとれます。
なので、全体的に長めのキャッチコピーをつくる傾向がありますが、
単語一つひとつに意味がある無駄のないコピーをつくることを意識してくださいね。
なお、キャッチコピーについては、
「見込み客をかならず振り向かせる魅力的なキャッチコピーをつくるための6要件」
でも解説しているので、かならずチェックしておきましょう!
コメント